2010年10月2日土曜日

情報をどう評価する!?

ここ連日のように報道されているニュース、検察庁の改ざん疑惑問題。

さて、このニュースを遡ること、報道のスタートは、厚生労働省職員の郵便不正事件。
この事件に関わったとして、当時の局長が絡んだものと報道されていた。


そうした報道について、先日のマスコミ倫理懇談会全国協議会の全国大会で、局長逮捕当時の報道が課題として取り上げられたそうだ。


郵便不正事件、逮捕時報道の課題を議論 マスコミ倫理懇 (asahi.com)


逮捕当時の各社の報道は、局長の不正関与をセンセーショナルに報道。
ほとんどの視聴者は、そうした報道を耳にして、無意識にも局長の関与を誰もが疑わないように受け取ってしまったのではないだろうか。


こうした動きは、我々情報を受け取る側にとっては非常に危険なことでもあることを忘れてはならない。


メディアの報道も、今回の場合は同じような姿勢で報道していたが、事件によっては微妙な報道の姿勢の違いを見ることも出来る。

また、国内メディア、国外メディアによってもその違いは大きく異なることもある。

最近では、ネットメディアの台頭も忘れてはならない。

一つの事象を、どのように評価するか。

その評価をする癖は、常日頃から鍛えておかなければならない。
つまり、情報の受け手である我々の目も鍛えておかなければならないということだ。


その情報は、本当に正しいのか。情報の出所はどこなのか。
情報の発信者は、どのような視点でそれを伝えているのか。

情報そのものは、ある事実と意見や思いというものと合わせて伝えられる。
この事実以外の部分が、情報を受け取る側にとってのポイントだ。


意見や思いというものは、その伝え手の立場や性格等によっても変わってくる。

これはメディアだけでなく、日々のコミュニケーションにおいても同じ。

情報をどう評価し、受け取るか。

これからの大事なスキルの一つに違いない。

2010年10月1日金曜日

初心に戻り、振り返る。。

今日は、10月1日。

当社にとっての新しい期を迎えることになった。

前期にやり残したこと、出来なかったこと、成功したこと、それぞれ振り返りながらも、新たなことに対してチャレンジしてみたいと考えている。


ところで、私個人でときどき「振り返り」のセルフチェックなるものを行っている。
その手法は、システム開発等で使われる「KPT」と呼ばれる手法だ。

KPTとは、Keep、Problem、Tryの頭文字を取っている。

つまり、

-良かったこと、上手くいったことでそのまま続けてやりたいこと:Keep
-問題になったこと、課題になったこと、やめたいこと:Problem
-これからやってみたいこと、挑戦してみたいこと:Try

ということだ。

これらを書き出してまとめて見ると、今の状況が俯瞰して見ることが出来る。


以前、私の属していた組織でも、これをチームで実践してみたことがある。
皆で書き出すことにより、情報の共有、意識の共有が行える。

KPTのどのジャンルが多いのか。
ほとんどが「P」が多いことになるのだが、これが多いほど、チーム全体で問題意識が高いことが認識出来るのだ。

さらに意識が高くなると、「T」のジャンルが多くなるのだろうが、こうなる為には、他にも取り組まなければならないことが多々あるだろう。

さて、今日から新しいステージ。

気を引き締めて頑張ろうと思う。

2010年9月30日木曜日

365回目。。。

365回目。。。

何が、365回目かというと、このブログの投稿回数。

毎日1件書いてきたので、365日目の今日で1年ということだ。


昨年の10月1日に会社を設立して、とにかく何か続けられることを目標にしてみようということで、このブログを毎日書くことを目標にしてみた。


今までの人生で、これだけの文章を書くことはもちろんない。
10年前に、とあるIT系のポータルサイトに連載させて頂いたくらいだ。

兎に角、「続けて見よう」の一言につきる。


一年を振り返って、どうだったか分析してみると、決して自分としては合格点を付けられない。
色々と反省点は残る。

しかし、非常に多くのことを学ばせて頂いたのも事実。これらは、今後の糧としていきたい。

更に、この一年で新たに出会った人。

今後とも、このご縁を大切にしていきたい。

リーマンショック後の後遺症が残る中での新たな船出。

タイミングとしては非常に厳しい中でのスタートとなっているが、私としては逆に、新たな時代の幕開けとして、チャンスが埋もれていると捉えてポジティヴに考えている。

どうやら、その幕開けを肌に感じることが、少しずつ増えてきた。

・   ・   ・   ・   ・

今年度、お世話になった方。本当に有難うございました。
この場を借りて、深く御礼申し上げます。

そして、来期もどうぞ、ご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。

2010年9月29日水曜日

備えあれば、憂いなし。。。

今日の17時ごろ、福島県中通りを震源とする地震があった。郡山や白河では震度4を観測した。

この地震で、気象庁は緊急地震速報を発表した。最大震度は5弱として、14都県を対象に発表された。

この緊急地震速報は、最近では携帯電話に配信される。


緊急地震速報にびっくり 届くかどうかは機種や会社次第 (asahi.com)


今日、この情報を受け取って驚かれた人も多いのではないだろうか。

記事によると、この情報の配信サービスは、キャリアや端末機種によっても異なるらしい。NTTドコモは、2008年秋以降の機種はすべて対応。auは2008年3月からスタート。

ところで、私自身、こうした緊急ニュースを振り返ると、実は、2001年9月11日に発生した、あのアメリカ同時多発テロ事件の際に、受け取ったのが最初だ。
当時、こんなサービスがあるのを知らずに、非常に驚いたのを今でも覚えている。

今回の緊急地震速報も、auはサービス提供開始時、私のように驚かれる人を考慮し、サービスをデフォルトではOFFになっていたのだという。


こうした情報提供サービスは、大いに利用すべきだし、提供側は告知すべきだろう。

特に、緊急時に効果を発揮するものは、平時からその存在のPRを定期的に行うべきだろう。緊急時になってからのPRでは遅い。

平時から、こうしたものの存在を告知しつつ、どう活かすか、そのオペレーションの計画をしておくべきだ。

2010年9月28日火曜日

「ガラパゴス」って。。。

昨日、シャープから新しい電子書籍の端末と電子書籍配信サービスが発表された。

その名も「GALAPAGOS(ガラパゴス)」だそうだ。


「ガラパゴス」で悪いか シャープ、年末に電子書籍端末 (asahi.com)



ガラパゴス化という言葉。
日本の文化、制度、技術といった各種市場が、独自の進化を遂げて、世界標準からかけ離れている現象を揶揄する際に使われる言葉。

とりわけ、日本の携帯電話が独自の高機能化して国際標準から外れていることを指して言われることが多い。

そんな背景があるなかで付けられたネーミング。

リリースをみて、私は思わず「気合い入っているな」と思ったのだった。

ガラパゴス化が懸念されるものは、携帯電話以外にも、様々な技術等でも指摘されている。日々利用しているICカード、そしてカーナビ。デジタル放送など。


海外に一歩踏み出すと、日本と異なる視点、文化に数多く触れることが出来る。
日本で当たり前の視点が、海外では非常識であったりと、新たな発見が多い。

商品を開発する場合でも、そうした視点を忘れてはいけない。

高機能・高スペックの高い商品が良いとされる日本であるが、海外では必要とされていないことも多々ある。

これから、真の意味でのグローバル化を意識するならば、こうした視点は常に頭の中に入れておかなければならないのだろう。

そのためにも、様々な視点で物事を見る癖というのは、忘れてはならないのかもしれない。

2010年9月27日月曜日

プロファイリングをする際に気を付けること

我々の日常生活のなかで、日々の行動を追跡し、マーケティングデータとして活用することが多々ある。

モニタリング、サンプリングは勿論のこと、スーパーのPOSデータから会員カードの利用履歴に至るまで、様々な分野でデータは収集される。


ネット上では、最近、こんな技術が開発されたようだ。

本当?つぶやきから年代・性別推定の新技術 (YOMIURI ONLINE)


ブログやツイッターの書き込み内容から、利用者の年代や性別を推定する技術だ。


確かに、書き込まれた内容から、おおよその性別や趣味、年代などは「推察」することはできるだろう。

ただし、個人的にこの技術で気になるところは、2つ。

1.本人の文章の癖をどこまで考慮するか
2.「なりすまし」の排除をどうするか


文章は、非常に人によって癖もあり、またその表現も異なる。
例えば、日頃から文章を書きなれている人と、そうでない人とでは、まったく文章で使用し表現する語彙量が変わってくる。

また、小説好きな人とビジネス書好きな人とでも、恐らく文章表現も少し違うのではないかと個人的には思っている。

果たして、どんなアルゴリズムで設計されているのだろうか。


そして、どうしても排除出来ないのは、「なりすまし」。
ネット上では、ある条件が揃えば、「なりすまし」が出来てしまう。
Twitterのアカウントで、有名人のなりすましが出現することでもわかるだろう。

用意周到に準備し、念入りに計画していれば、こうした「なりすまし」は、この技術でも見抜くことは、まだ出来ないのではないだろうか。


そして大事なことは一つ。

こうした技術を利用して、プロファイリングする際の利用目的。
個人を特定して利用しなければ、問題無いが、個人を特定する場合は、プライバシー上の問題が発生する。


こうした技術が開発される一方で、技術そのものを運用する側のポリシーというものも、同時に考えていかなければならない。

2010年9月26日日曜日

学卒の定期採用を考える。。。

こんな不況下でも、就職率100%の学校があるらしい。それも高校だ。


不況でも就職率100% 王寺工業高、人気の理由は?(asahi.com)


それは、奈良県にある王寺工業高校。
記事によると、礼儀正しさの指導、特にあいさつ指導を入学時から徹底指導しているのだという。


もうひとつは、積極的な部活動への取り組み。
一つ事を、3年間でやり通したことに注目するのだ。


この2つは、非常に大切なポイント。

私が、過去に面接官を担当している際にも、この点は注目していた。


まずは「あいさつ」。

「あいさつ」は、単に言葉を発するだけでなく、身体全体の姿勢、視線などすべてにその人の特徴があらわれるものだ。さらに、「あいさつ」に続く、ちょっとした会話などからもそうした特徴も伺える。

二つ目の「物事をやり通す」ということ。

先日の本ブログでもテーマとして取り上げたが、「続ける」ということは、仕事をする上でも重要な視点の一つ。

ちょっとしたことで、投げやりになったり、あきらめてしまう、そうしたことは、ビジネス上ではネガティヴな視点の一つだ。

一つのことを粘り強く取り組む姿勢は、学生時代から鍛えられるスキルの一つ。
学生活動やクラブ活動で活躍した生徒が評価されるのも、その所以。


さて、こうした学卒の定期採用。

個人的に、日本の新卒の定期採用活動というものは、まだまだ新しいやり方があるのではと思っている。

例えば、産学の積極的な交流。ある時期から突然スタートする、日本の就職活動。
ここに問題があるのではないだろうか。

学生には、学問を学ぶスタート時点から、自分が進みたいキャリアを意識した計画が出来る環境があったほうが良いだろう。
アルバイトも勿論、インターシップも、こうしたキャリア設計に則った形で実践する。
もちろん、学生なのだから学業がメイン。

学業と就職が乖離しているからこそ、こうした問題が発生しているのではないだろうか。

更に遡れば、高校時代から、知識詰め込みのカリキュラムから、「社会で活かせる」ことを意識したカリキュラムを導入すべきだろう。


日本の教育に目を向けると、まだまだ根深い課題が大きく存在するようだ。