2010年2月13日土曜日

バンクーバーオリンピック 開幕!!

今日から、冬季バンクーバー五輪がスタート。開会式が盛大に行われた。

今回のオリンピック開会式の直前に、残念なニュースが飛び込んだ。
リュージュのグルジアのクマリタシビリ選手が、リュージュの練習中に死亡するという痛ましい事故。

本番の開会式でも、グルジアの選手団の腕と国旗には、喪章。
選手団の表情が、手を振ることもなく、何とも言えない苦渋の表情での入場。会場も観客が総立ちになり拍手、それに応えるように厳粛な様子が非常に印象的だった。

そして、素晴らしい歌声のオペラ歌手によるオリンピック賛歌の熱唱の後に、オリンピック旗が半旗にされ、会場内全体で黙とう。華々しいセレモニーの中に、厳粛なムードとなった。


今日の開会式は、今朝の訃報により、急きょ大会組織委員会責任者が、演出担当者に演目を適切に対応するように指示が出たのだという。

今回の開会式は、昨日の最終リハーサル後にプログラムの変更が入るなどして、恐らく、舞台裏では多くの「ぶっつけ本番」があったのではないだろうか。

最後の、聖火のシーンも、やたらと点火まで時間がかかり、結局1本の支柱が出ないというハプニングもあった。

何度も繰り返し準備をしてきたなかで、直前の想定外の対応に、もろもろ影響が出たのではとも思ったりする。ライブイベントでは、想定外のことが起きてしまうということを、あらかじめ心構えしておかなければならない。

オペレーションを上手くこなすためには、臨機応変な対応ができる判断力と、その判断基準となるべき、その場の運営ポリシーの共有をあらかじめしていることが大切だ。

さて、これから競技が始まる。今回、日本はいくつメダルを取ることが出来るだろうか。
ガンバレニッポン!

2010年2月12日金曜日

「無知」から「知」は、始まる。。

今日、先日出会いのあった方からご紹介頂いたセミナーに参加した。
テーマは、「家賃削減」。
事務所やテナントなどの家賃について、きちんとした方法で、削減できることがあるというものだ。日頃、馴染みの無い分野であったので、「なるほど」と勉強になることが多々あった。

そこで、今日のテーマ、「無知の知」。

「無知の知」という言葉。

ソクラテスの有名な言葉だが、改めて辞書で調べると。。。
自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるとする、ソクラテスの真理探究への基本になる考え方。(大辞泉)
とある。

つまり、知らないことを自覚することこそが、「学び」「学問」の始りであるということ。自分が知らない分野があるということを知ることこそ、知識や知恵を付ける第一歩になるのだと。

今日のセミナーの参加は、そうした意味でも非常に良いきっかけにもなったのだ。


技術進歩の速いIT系の仕事をしていると、毎年のように新しい概念や技術というものに触れ続けなければならない。日々「学び」の連続である。しかし、このように毎年のように発生してくる、ある意味「流行り言葉、バズワード」を、あたかも「自分は知っている」かのように話している人がたまにいる。

「知識」は、「学ぶこと」によって、初めて自分のものになるのである。

「知ったかぶりをする」ことを続けていると、いつか、化けの皮が剥がれるものだ。
そうした人が、後で後悔しているのを、過去にも幾度となく目にしたことがある。


常に謙虚に、「学ぶ」という姿勢。

自らにノウハウや知識をためていくためには、こうした姿勢が大切である。
これは、個人であろうと、組織であろうと同じ事が言えるであろう。

2010年2月11日木曜日

「めかた」と「めかた」をぶつけあう!!

今日は、とある漢字に注目してみたい。

クイズではないが、「斤」という漢字2つと「貝」という感じで成り立つ漢字は?

答えは、「質」。

「質問」「品質」の「質」だ。

この漢字の成り立ちを考えてみる。

まず、「斤」という字。こちらは、めかたを表現している。昔の尺貫法での量を表す単位でもある。現代では、食パンの数を表す単位として使っている。ちなみに、食パン1斤は、340グラムと決まっているらしい。昔の度量衡の1斤=600グラムとは、また違う。


一方の、「貝」という字。こちらは、貨幣を表現している。昔に、貝殻を貨幣としていた名残だ。

さて、この貨幣を表す「貝」という字に、「めかた」を表す2つの字。

一つの貝殻に対して、「めかた」と「めかた」をぶつけ合う。つまり、それぞれが思う「価値」をぶつけ合うというイメージだ。

こうして「質」という字が成り立っているのだ。「質疑」「質問」という言葉も、そうした背景をイメージするとわかりやすい。

また「品質」という言葉も、人が評価した「価値」の上に成り立っているということがイメージできる。


つまり、「品質」というものは、見る人、受け取る側の感覚で、高くもなり低くもなるということだ。つまり、移ろいやすい顧客の感覚を、常に把握しておかなければならないということでもある。昨日の満足は、今日の当たり前になり、そして不満足になってしまう場合もあるかもしれない。

ここ数日、世界を賑わしているトヨタ車のリコール問題。
特にプリウスのブレーキ問題に関しては、「数値」としての技術的な品質は、問題はないのだろう。しかし、「顧客の視点」での感覚的な品質としては、問題があったのだろう。

人が捉える「価値」とは、無形のものだ。この無形のものを数値化して評価することは、なかなか難しいものだ。

2010年2月10日水曜日

地元から全国へ、地元から世界へ。。

今日は、地元法人会主催の交流会に初めて参加した。ちょっと遅めの、賀詞交歓会兼交流会。事務所近くのホテルで開催された。


その中で、地元ブランドの菱焼酎を紹介して頂いた。

熟成菱焼酎「浦安の絆」


地域ブランド開発プロジェクトの一環の第一弾商品として世に出たものだ。昨年の12月1日に発売開始したばかり。

菱焼酎は、いつも、米や芋、蕎麦ばかりの私にとって、初めての経験である。
味は、軽い感じですっきりとしたフルーティーな感じの焼酎。ご興味のある方は、是非、トライしてみてはいかがだろう。


「菱」は水草であり、日本全国の池や沼に自生しているらしい。ただし、その水辺は、かなり澄んだところでなければならない。弊社の事務所のある浦安近辺の池や沼にも、昔は繁殖していたらしいが、今ではその姿は残念ながら見られない。

今回、地元商工会議所が試験栽培し、産官学が三位一体となって「地域ブランド開発プロジェクト」として商品化にこぎつけたのだという。


市場には、全国区には未だなっていない、「隠れた商品力のあるもの」「潜在的な技術力を持っている企業」などなど、まだまだ沢山あると思う。

そういえば、数年前、某公共放送主催のこうしたコンセプトのプロジェクトの企画に参加したことがある。その時の対象は商品ではなく、「人」の紹介だった。世間にいる隠れた才能を持ったクリエーターを、インターネットで紹介し、その後、テレビ番組で具体的に紹介するというものだった。


地方発全国へ、地方発世界へ。

インターネットメディアを使い、是非、素晴らしい商品、人、技術をアピールして、日本を元気にしてもらいたいものだ。

今ならば、ソーシャルメディアを上手く使うということだろうか。。。

2010年2月9日火曜日

「履歴書」から、何を読み取る?「履歴書」で、何をアピールする?

本日、とある「履歴書」に関するニュースが気になったので取り上げてみる。
履歴書には、メールアドレスを記載するか否かということに対する調査。。。


■「履歴書へのメルアド記載は、常識?非常識?――アイシェア調べ」:japan internet.com


私自身、仕事柄採用に携わることが多く、多くの方の履歴書というものを拝見してきた。
過去には、自分が応募する側として履歴書を書くこともあったが、個人的に、履歴書には一つのこだわりを持っている。

それは、「手書き」の履歴書。

パソコンの普及になり、更にインターネット経由での応募も一般的になり、ほとんどの企業が、採用の手法は、デジタルでのやり取りが主流だ。
履歴書自身もサンプルフォーマットがあり、そこにデータを入力するだけで完成する。
複製も、すぐに出来る時代だ。

個人的には、IT畑を何年か携わってきた人間ではあるが、あえて、ここはデジタルではなく、手書きの履歴書を推奨したい。

何が違うか。

それは、デジタルでは伝えられない「見えない」ものが伝えられる、もしくは感じさせることが出来るからだ。

採用する側から見れば、応募される方がどんな人なのか、人となり等が垣間見れる。
一文字一文字の書き方、印鑑の押し方、枠内の使い方等など。単なる学歴、職歴以外の部分をある程度読み取ることが出来るのだ。

たまに、「自分は字が汚いから」と言われ、デジタルでないとと言われる方がいるが、字の上手さ云々より、丁寧に書いているか、バランス良く計画的に、誤字等無く慎重に書いているか、等が重要だ。

更に、今回の記事にあるメールアドレスの種類からも、その人がどんなITリテラシーかも、想像することは可能だ。


「履歴書」というツール一つをとっても、様々な情報が詰まっている。

情報というものは、そこに描かれている「文字」だけでなく、その「文字」の裏側に潜んだ様々な側面から読み解くことができる。また、そこから様々な「仮説」を立てることもできるのだ。

たかが履歴書、されど履歴書。

1枚の紙にどれだけのメッセージを盛り込めるか。
そして、そこからどれだけの情報を読み取れるか。。

日頃からの「情報を目利き」する癖が必要なのかも知れない。

2010年2月8日月曜日

企業の風土、文化がもたらす影響とは。。

今日、キリンホールディングとサントリーホールディングの経営統合交渉の話が破談した。統合すれば世界最大級の飲料メーカーの誕生であったが、それも泡と消えた。
理由は、統合比率などの条件が、折り合わなかったためとのことだ。


効率的な経営を推進する上場会社であるキリンと、文化や社会貢献を重んじる非上場会社であるサントリー、外の人間から見ても、その組織文化、企業風土の違いがありそうなのが伺える。

私自身、経営統合も経営傘下の破談も経験したことがある。
特に、経営統合の際には、帳簿や数字などの財務的には表れない、「目に見えない」部分での影響が、その後の経営にも影響する。企業文化、社風というものだ。現場を肌身で感じ、理解していないと、経営層はなかなか把握しきれない部分だ。
私自身も、「水と油」のような異なる業界同士の組織が統合したために、その後の人事評価制度を始め、社員間のコミュニケーション面、社員のモチベーションなど様々な場面でなかなか上手くいかなかったことを思い出す。

今、経営再建中の日本航空も、日本エアシステムとの経営統合の時に、こうした側面で様々なハザードが起きたと耳にする。大手都市銀行の過去の大型合併の時も同じだ。

こうした合併の際に、下手をすると、今まで培った多くの無形資産が消滅するリスクも抱えていることを忘れてはいけない。なぜならば、そうしたことのほとんどが、人に依存して存在しているからだ。


恐らく、今回の経営比率の割合の面で、両社のビジネス思想といったものもぶつかったに違いない。

市場が冷えこみ、経営的に大きな組織に変換しなければならないという背景も理解できるが、その裏側での目に見えない「資産」が、市場に対してどのような「価値」をもたらしているか、そして同じく「組織」に対して「価値」をもたらしているか。じっくり見つめることが必要だと思われる。

2010年2月7日日曜日

非常時の顧客対応。。。

先般より話題となっているトヨタ自動車の品質問題。
アメリカでは、昨年から史上最大のリコール問題に発展してしまっている。

さらに、日本での新型プリウスのブレーキ問題。

どうして、このような事態になってしまっているのだろうか。

アメリカの場合、ドライバーがフロアマットを勝手に他のものに取り換えたために、アクセルペダルが戻らなくなってしまい、事故が発生しているのだ。そもそもの使い方であれば、安全上の欠陥は無い。

また、国内のプリウスのブレーキ問題。ハイブリッド車ならではの、2種類のブレーキ、従来からある油圧ブレーキと、ハイブリッド車の回生ブレーキと呼ばれるものとの連動するタイミングに、ある状況下で感覚的に「遅れ」を感じるというもの。

とうとう、日本でもリコール対応となる様子。こちらも、そもそも欠陥ではない。

アメリカでの問題が起きたのに合わせての状況だったために、このような対応をすることに決定したのだろう。


どちらも本質的な技術的な問題というよりも、お客様への対応という意味で、後手に回ったがために、影響が広がったのではないだろうか。

長年の製造業のリーディングカンパニーとして、自分たちの技術へのプライドというものもあったのだろう。確かに、技術は世界屈指のトップレベル。品質管理も勿論のこと、言うことはない。しかし、今回の対応を見ていると、前原国交相が言うように、お客様の視点に欠けていたと言わざるを得ない。

強く感じたのは、豊田社長の会見内容。会見の内容の一字一句が、現在WEBサイトに公開されている。

■トヨタ:品質に関する記者会見 豊田社長あいさつ


ところで、お客様視点で対応するならば、WEBサイト上の情報の取り扱いに、もう少し配慮がいるのではないだろうか?今日の時点でも、「ニュース」の1コンテンツとして情報が掲載しているのみだ。危機的な技術的欠陥で無いにしろ、お客様の心配を案ずるのならば、もう少し様々な視点での情報を掲載するべきではないだろうか。

ちなみに、パナソニックの石油ファンヒーター問題は、今もなお、トップページで「お客様への大切なお知らせ」として告知を継続している。たまに、CMも見かける。確かにこちらは、あきらかに欠陥であったこと、自動車同様、お客様の生命にかかわることでもあり、これだけの対応をせざるを得ないのも否めない。

パナソニック


平常時にこうした「あってほしくない」ことを想定するのは、実際のところ心苦しいことではあるが、非常時対応の方針というものも、常日頃から計画しておく必要がある。

トヨタは、こうしたことにも慣れていなかったのではとの指摘もあるくらいだ。

現在は、ほとんとの消費者は、何か問題があったときに、インターネットで情報を取得しようするのが一般的になってきた。

WEBサイトを、消費者からのファーストコンタクトとしての情報媒体として、非常時対応の日頃からのシミュレーションも、企業広報の視点としては重要だろう。