2010年4月3日土曜日

今後のビジネススタイルを変えるか、「スマートフォン」!

ここ数日、マスコミを賑わしているキーワード「スマートフォン」。
新機種が、NTTドコモなどから発売されたためdが、そのスマートフォンの中での代表格は、iPhone。

そのiPhoneに関するセミナーに、昨日参加してきた。
AppleStore銀座で開催されていたもので、タイトルも「iPhoneが変えるビジネスの現場力」というもの。
私自身、今年になってこの種のセミナーに既に2回出席した。


このところ、メディアで「スマートフォン」が話題になっているが、私としては、やっとビジネス視点のスマートフォンに注目され始めたなという感覚。

携帯電話は、今までコンシューマー向けがメインとする日本市場であるが、欧米では数年前から先行している。

スマートフォンに限らず、社内業務システムについても、クラウド型システムの導入も日本は少し抵抗があるようだ。


これには、様々な理由があるのではと思われる。

導入側のリテラシーの問題、業界特有の習慣といったものから、そもそもシステムに対するアレルギーを持った上層部が多いというレベルのものまで、いろいろと。。

一方では、そもそも「カタカナ用語アレルギー」もあるのでは、とも感じている。

確かに、イメージの出来ないカタカナ用語は如何なものかと思われるが、周辺国の韓国や中国では、日本に比べて英語に対する抵抗感が少ないのか、そうした意味でのITアレルギーが無いのか、企業全体のITのリテラシーが高いように感じられる。そしてITを使いこなそうとする意欲の貪欲さには感服する。


そうした意味でも、Apple製品は、インターフェースの設計思想などを考慮しても、少しはこうしたアレルギーを「軽減」する要素を持った製品だと言えるのではないだろうか。
近々、タブレット型の「iPad」が発売されるが、電子書籍のみならず、俄かに、あちらこちらで様々な利用用途に使ってみたいというニーズを耳にし始めている。


私自身も、「iPad」については、非常に将来性を感じて止まない、今日この頃だ。

2010年4月2日金曜日

風にも弱い、首都圏の交通機関。。。

昨晩から関東地方は強風に見舞われた。
その影響で、朝から交通機関は大荒れ。私の住む地域は、交通機関がマヒしてしまい、陸の孤島状態に。

今朝は、航空機、船舶を始め、JR、私鉄、地下鉄などの鉄道は、運休や遅延に見舞われたのだった。



写真は、今日の15時ごろのJRの運行案内表示。
ご覧になるとわかるが、首都圏エリア全体的に、乱れているのがわかるだろう。

特に首都圏の交通機関は、複数の路線が入り組み、複数の鉄道会社が相互直通で運行している。

そのため、一か所で何か事故やトラブルが発生した際に、その影響が大きく広がってしまうわけだ。

しかも、複雑に組み込まれた鉄道ダイヤも、車両の手配などの関係で、通常に戻すにも非常に時間がかかってしまうのだ。


少し前の時代であれば、これほどの影響は出なかったであろう。
便利になったことに対する代償かもしれない。


さて、鉄道もそうだが、我々を取り巻く生活環境やビジネスシーンでも、こうした複雑化は起きている。

昨年末から世界中を駆け巡っているトヨタのリコールの問題も、車が複雑なコンピューターの塊になってしまったからこそ、起きてしまったようなもの。

各種発生しているシステムトラブルも、プログラムという複雑なブラックボックスの中で起きている。


これら、複雑に絡んだものが、万が一、トラブルが起きた時、如何に早急に解決するかは、その状況を上手く可視化出来るスキルがあるかどうかにもよる。

鉄道もこのようなダイヤが乱れた場合に、通常に戻すために、過去には「スジ職人」と呼ばれる鉄道ダイヤを組む職人がいた。これも、神業的な職人芸らしいが、この職人芸も、言い換えると、現状を上手く把握しダイヤグラム上に可視化し、どう解決に導けるかを瞬時に行える技を持っているのだ(最近は、コンピュータ処理かもしれないが…)。

まず、こうした複雑に絡み合った問題を処理する際には、まず構造を把握し、一つ一つ関係性を紐解くことからしなければならない。

ITの仕事をしていても、時折「火消し」をお願いされることがある。
まさに、同じようなことをしなければならないのだ。


新しいもの、サービスを構築する際に、様々なものを組み合わせて創出することが今後も多々あるかと思われるが、その際に、万が一のことも考えて、その構造、互いの関係性というものを、常日頃から整理し、可視化しておくことも大切なのかもしれない。

2010年4月1日木曜日

エイプリルフールをどう楽しむ?

さて、今日は4月1日。
新年度の開始。新しいサービスや制度の変更、入学、入社、様々なことが新しく始まる。
そして、今日はエイプリルフール。

今年も、多くのネットで盛り上がっていた。

その中の内の一つ、本日4月1日付のGoogleのトピックを。。。

日本のディスプレイビジネスへの更なる投資へ向けて
Google 音声検索が動物の鳴き声にも対応しました。
Google日本語入力チームからの新しいご提案
本日、Google検索にしりとり機能を追加しました!

さて、これらのトピック。
いくつかは本物で、いくつかはジョークなのだ。


エイプリルフールは、どうやら起源が不明瞭なようだが、英語圏はもちろんのこと、フランス語圏や漢語圏でもあるようだ。

ところで、Googleのトピックを見て思ったこと。

どれも、本当のようでもあり、冗談でもありという切り口のものばかり。
今日は、予め「エイプリルフール」だという事前情報があるために、エンターテイメントとして捉える事が出来る。

しかし、この事前情報がなかったらどうだろうか。

結構、信じてしまうのではないだろうか。。

情報伝達においては、情報の発信側が如何に情報の受け手の立場に立って発信しなければならないのはもちろんのこと、情報の受け手側のスキルというのも重要になる。

今朝のニュースで、来年4月からの文部省の指導要綱の改訂に伴う新しい教科書の紹介があった。
それは、小学校の教科書。

科目は失念したが、「学ぶ」「調べる」「発表する」という内容について。
今までの「ゆとり教育」時代は、上記の内容を1ページで完結していたものが、来年からすページに各カテゴリに分けて記載されているということだ。

私が小学生の時代には、上記のような内容の授業は教科書としては無かったが、数年前から情報コミュニケーションの視点の内容が付加されているらしい。

是非、こうした教育の中にも「情報を見極める」という視点を積極的に取り入れてもらいたいものだ。

2010年3月31日水曜日

平成21年度、終了。。。

今日で3月が終了。平成21年度も終了だ。明日から新しい年度のスタートだ。

ところで今週から一足先に、新年度がスタートしているものがある。
それはテレビ局の番組編成だ。

いくつかの番組が改編され、新しい番組、新しい出演者などでスタートを切っている。

その中で注目したいのが、NHKの番組改編。特に朝の時間帯。
48年ぶりに、朝の番組編成の時間帯が変わったのだ。

具体的には、朝の連続テレビ小説の開始時間が15分繰り上げられて8時ちょうどからのスタートになったのだ。

さて、その新しい時間帯に、新番組として開始した番組の視聴率が発表されたようだ。
統計のある1964年以降で、連続テレビ小説の初回としては過去最低だったらしい。

私自身、番組を見ていないので、内容そのものについて何も評価出来ないが、番組の開始時間が変更になったことが、少しは起因しているのではと思ったりする。

朝の忙しい時間帯は、テレビはある意味「時計」の役割を果たしている場合が少なくない。つまり、同じ生活リズムで毎日暮らしている中で、「○○のコーナーは、○時○分くらい」というものが、身にしみついているはずだ。

少なくとも、番組そのものを構えて見ずとも、「天気予報は○時○分ごろ、交通情報は○時○分ごろ」として、見ている。いや、見ているというよりも、「聞いている、聞こえている」とした方が、正しい表現かもしれない。


さて、明日から新しい年度のスタート。


人の体に染みついた習慣というものは、なかなか変えることは難しい。
ビジネスでも「習慣」になってしまっていることを、改革・改善することは、非常にハードルが高いものでもある。

今までを振り返り、何を改善し、何を継続して取り組むのか。
一つの区切りのタイミングとして考えてみる良い機会だ。

2010年3月30日火曜日

「棒状」から「波状」へ、新しい視点の導入。。

さて、突然だが写真のような手摺を見かけた人はいるだろうか?



この写真は、仕事の途中でたまたま見つけて撮影したもの。
京王井の頭線永福町駅構内で撮影したもの。

この波型の手摺。
実は、ユニバーサルデザインで設計されたものなのだ。

どうやら、特許とグッドデザイン賞まで受賞しているもののようだ。

さて、従来の手摺は、まっすぐな棒状が一般的。
これは、実は手摺を握る際、手首が不自然な形になり、不安定なのだ。

そこで開発されたのが、この波型の手摺。

階段を上がるときには、手摺の垂直部分を引き寄せながら、下がるときには、手摺の水平部分に体重を乗せることで、膝の負担が軽減できるのだ。

バリアフリーは、特別な器具や機能を用意し、高齢者や身障者対応を行うのに対して、老若男女、身障者が特別な器具を用意することなく、等しく使えるというのがユニバーサルデザインの原則。

公共施設でも、このような視点で開発されたものが徐々に増えてきている。
まず、交通機関系は文字の表示が、だいぶ大きく見やすくなってきている。
これも、ユニバーサルデザインの視点。

こうした街中のありふれたものの中にも、「これは、誰のどのようなために作られているのか」と、冷静に見つめてみると、新たな発見があるかもしれない。

2010年3月29日月曜日

日本一の記録、塗り替える!!

今日、記録を塗り替えた建物がある。東京スカイツリーだ。

今朝、10時17分、それまで日本一の高さであった東京タワーの333メートルを超えて338メートルとなった。



写真は、昨日、花見がてらに近くに立ち寄ってみた時の写真。
間近で見ると、その迫力に圧倒される。

最上部のクレーンが、長さ10メートルの鋼材を釣り上げて、塔の真ん中に設置。
昨日に10メートル加えて、本日338メートルになった。(右下の写真は、昨日の時点の228メートル表示)


さて、この東京スカイツリーの構造は、日本の伝統建築の要素を巧みに取り入れ、日本的な美的要素も取り入れているのだという

例えば、五重塔の構造を取り入れた制震構造。地震国ならではの過去に培われたノウハウを活かしている。
また、デザインも日本の伝統建築に用いられる「反り(そり)」や「起くり(むくり)」というものを意識しているのだそうだ。

高さも、昨年の10月に、世界一の電波塔になるべく設計変更。高さを610メートルから634メートルになった。このまま順調に進むと、UAEドバイのブルジュ・ハリファに次ぐ世界第2位になる予定とのこと。


さて、私としては、上述にも記載したが、デザインや構造に、日本の伝統を上手く用いているというところに注目したい。

先の東京タワーは、高度経済成長の象徴。欧米に「追い付け、追い越せ」の時代の象徴でもある。映画にも、数々登場するくらいだ。

今の日本、この「追いつけ、追い越せ」の時代に、忘れてしまったこと、置いてきてしまったこと、捨ててしまったこと等など、多数あるだろう。

やや、復古主義と揶揄される面もあるかもしれないが、日本本来の良さというものを、今一度、振り返っても良いタイミングなのかもしれない。

これからの時代は、日本が本来築き上げてきた「良さ」を、世界に発信しアピールするステージに差し掛かってきているのだと思う。

東京スカイツリー。これからの新しい日本を象徴とするランドマークとして活躍して欲しいし、私たち自身も頑張っていかなければならないと思う今日この頃だ。。

2010年3月28日日曜日

「サンデープロジェクト」が終了。。

今日、テレビ朝日系列の報道番組「サンデープロジェクト」が終了した。
1989年4月からスタートしたこの番組。

私が高校生の時から、初代司会者小西克哉氏、二代目島田紳助氏時代のころから見ていた。ちょうど、政治等のニュースに興味を持ちだしたころで、当時の同系列の「ニュースステーション」や同時期に始まった「朝まで生テレビ」等と合わせて見ていたものだ。

最終回の今日は、8党党首が全て集まり徹底討論。
まぁ、今の連立与党の足並みが揃っていない様子がありありと出た討論ではあった。


さて、この「サンデープロジェクト」という番組。
特に興味深く見ていたのは、「討論」について。


当時の「討論番組」は、今ほどあるわけではなく非常に限られており、昔から非常に興味深く見ていた。「朝まで生テレビ」含めて、討論番組の草分け的な存在だろう。

その後、大学に進学し、授業で初めて「討論」というものがどういうように進められるのかを学んだものだ。

日本では、こうした討論番組は非常に少ない。「ディベート」好きな国でもあるアメリカでは、やはり番組は非常に多い。政治家同士、政治家と一般市民等とのタウンミーティングなど、多くの討論番組が放映されている。

やはり、国民性の違いからなのだろうか。

そうした数少ない討論番組という意味で、サンデープロジェクトは、討論内容はもちろんのこと、討論のスタイルを研究する意味でも、非常に興味深く見ていた。


そうした番組が一つなくなるのは、非常に残念だ。


「議論や討論」というものは、学生時代に意識をしていなければ、なかなか学ぶ機会のないものである。しかし、ビジネスにおいては、意見を出し合うのは日常茶飯事。

社会に出て、きちんと議論が出来るか否かは、重要なビジネススキルの一つでもある。

私にとって、その社会に出る際の一番最初に洗礼があったのが、新卒での就職活動。
大手企業で、何社も討論スタイルの面接があったのを、今でも鮮明に記憶している。

5名程度のディスカッション、10人対10人の対立型ディベートスタイル、10人フリーディスカッションタイプなどなど。。。

幸いなことに、こうした討論スタイルのあった企業の面接は、お陰さまで多くの企業をパスすることが出来た。

これも、毎週討論番組を見ていて、事前にイメージ出来ていたお陰だと、私は今でも思っている。


ここ最近、テレビ番組の質の低下が取り沙汰されているが、数は少ないものの、番組の中には色々と参考になるものも多くある。

「テレビの見方」というものを、ただ漫然と見るのではなく、どう見たら、有効的に活用できるのか。視聴者も、少し意識する必要はあるだろう。

テレビを見る側の意識次第で、まだまだ有効的に活用できるものはあるのではないだろうか。
いずれにせよ、「良い番組作り」に対しては、メディアは今以上に精を出して頑張ってもらいたいものだが。。