2009年10月24日土曜日

書店は、「buzzword」のオンパレード。。

「バズワード」という言葉を、ご存じだろうか?

「バズワード」、英語表記で「buzzword」。「buzz」という言葉の元来の意味は、ハチがブンブンと羽音を立てている様子を表している。そこで、世間でうわさ話などが大衆でざわめいている状況を表す言葉として使用されるようになったのだ。「バズマーケティング」という言葉でも利用されたりする。

そうした「buzz」という意味を含んだ「buzzword」。この言葉は、世間や業界などの中で、一定の人々に喧伝されているが、実態が明確ではない言葉のことを言う。

「よくわからないけど、何かありそう、凄そう」というイメージを植え付けてしまうような、言葉だけが先行して広まってしまう、そうしたものだ。


この「buzzword」であるが、特に、私が仕事をしてきた、IT関連に非常に多く感じる。
英語2~3文字の省略語や、「○○2.0」という言葉、各種カタカナ言葉。
かつては、「SFA」「CRM」などに始まり、「ICT」「ASP」「Web2.0」「Saas」「クラウド」等など、毎年何かと新しい言葉が出てくるものだ。


こうした言葉は、各種メディア、広告代理店やシステムベンダー等が、好んで利用しているのが実情ではないだろうか。

私自身も、どうしても使用してしまうことがあるが、注意することは一つ。
まず、お客様にご説明するとき、その言葉の「本来」の意味をどこまで理解しているか。そして、お客様にもきちんとわかるように説明すること。
理解しておらず、「何となく流行しているから」、そして「説明もしない」というのはご法度だ。

こうした「buzzword」の中には、単なる、実態の無い「イメージ」に過ぎない言葉も多々ある。

こうした言葉の安易な使用は、相手に対して、非常に誤解を生みやすいし、実態がない場合、後々の信頼低下にも繋がりかねない。

私自身、この「buzzword」そのものは、否定しない。
しかし、使い方を注意したい。


今回立ち上げた会社である、アーキレッジとしても将来的に、様々な商品を開発し、社会に貢献していきたいと考えているが、どうしてもこうした言葉を使う必要がある場合は、十分注意したいと思う。

本屋で、立ち読みをしながら、つくづく思ったのだった。

2009年10月23日金曜日

実際の運用を、どこまで具体的にイメージするか。。。

日常生活における重要なライフライン。このライフラインが、私たちが生活している道路や歩道の地下に、縦横無尽に張り巡らされている。このライフラインのうちの一つの下水管の老朽化が問題になっているらしい。

本日のNHKの番組「特報首都圏(関東ローカル)」で、『むしばまれる都市 ~地下で進む老朽化~』として、取り上げられていた。

最近、時折ニュースで目にするが、道路が突然陥没して、その穴に車が転落する。こうしたことが、東京23区内でも年間1000件も起きているのだとか。

その原因が、敷設から約50年も経過した下水管の老朽化とのこと。この下水管の老朽化についての現状を番組では検証していた。

番組では、こうした老朽化の敷設の計画とともに、運用の計画もきっちりと行わなければと締めくくっていたが、この「運用」であるが、我々の業務でもなかなか配慮が足りないことが目につく。

システム開発などのプロジェクトマネジメントに携わると、発注側も受注側も、見積もりレベルでは、開発と運用と同様にチェックをする
その割には、実際の開発後の運用の業務面についての具現化の検討が、非常に疎かに思われる。

私は、「オペレーションマネジメント」というものを、非常に重視している。

どのような業務においても、実際の現場における「業務遂行」次第で、計画も絵に描いた餅になりかねない。

「誰が、いつ、どのような目的をもって、どのように、どうする」のかを、きちんと可視化して、役割分担を明確にすることが大切だ。

2009年10月22日木曜日

男子スイーツ部に入部!?

今日は、少し甘~い話。

先日、購入しておいた、「黒いプリン」を食後のデザートに食べた。




この「黒いプリン」。別に中身が黒いわけではなく、男性をターゲットとしたスイーツ商品。

「森永製菓」と「ニフティ」と「雑誌DIME」がコラボレーションして開発された10月より発売されている商品だ。その名も、「男子スイーツ部:理想のプリン」。

ニフティ「男子スイーツ部」

商品は、白いパッケージの「王道クリーミィーカスタード」と黒いパッケージの「技あり!かためたまご」の計2種類が発売されている。

私が食べたのは、黒いパッケージの「技あり!かためたまご」だ。

黒いパッケージということと、「男子」という言葉、そして、そもそもプリンが好きな私にとって、「かため」という中身にも惹かれて購入したのだった。

そのお味は。




確かに、商品名にもあるように濃厚で、固め。私としては、好きな部類。


ところで、この商品。パッケージも黒。ネーミングも「男」。
商品開発から、実際に、一般男性の意見を取り入れながら開発したのだとか。


基本的に食品で男性をターゲットにしたものも珍しく、陳列棚でも遠くからでも非常に目立っており、ついつい、手を出して買ってしまった。

さて、昨今の食品でネーミングで有名になったのものに、京都市に本社を置く「男前豆腐店」の「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」「男前豆腐」などがある。

男前豆腐店

ネーミング一つで、商品のイメージは大きく変わる。
いかに、商品のコンセプトや特徴をアピールするか。その手法の一つにネーミングは重要な役割を占めるのだろう。

2009年10月21日水曜日

アイデアをビジュアルで膨らます

先日、テレビを見ていると、人類の祖先をDNA分析をしてルーツをたどるというものを放映していた。
現在、世界中に散らばる各民族のルーツは、DNAの分類によりアフリカのとある部族にたどりつくのだとか。

さて、このルーツを説明する際に利用していた「樹形図」、日常の仕事で大いに利用させて頂いている。
この樹形図表現、学問的にも「グラフ理論」のなかのひとつの考え方で、「木構造」もしくは、「木」と言うらしく、英語でも「tree structure」「tree」と表現されるらしい。

まぁ、学問的なことはさておき、この樹形図であるが、今、ビジネススキルの一つとして流行しているマインドマップにも応用されている。

マインドマップとは、トニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱している、図解表現技法の一つである。具体的には、図解表現したいキーワードやイラストを、中央に置いて、そこから放射状にキーワードやイラストをつなげていきながら、発想を膨らましていくという手法である。

私自身も以前から、よく利用している。昔は、紙とペンで作成していたが、最近はパワーポイントなどを利用して作成している。

更に、最近では便利なiPhoneアプリまで登場している。

下の写真は、このiPhoneアプリ「simplemind」というもので作成したものだ。






非常に便利である。

何か物事を企画したり、発想をしたりする際に、まず文字ベースでメモをすることが多いが、更にそれを組み合わせ、関係性を表現してみたり、様々な利用方法がある。


iPhoneをお持ちの方には、ぜひお勧めしたい。


2009年10月20日火曜日

値段と質、どちらを見極める!?

昨今の不景気の折、消費者の目は、どうしても「価格」に目が行く。私も、その一人だ。
家計の財布の紐を握る主婦は尚更だ。

そうした社会背景のなかで先週から、常識を破る価格の商品が、世間を賑わしている。

一つは、紳士ビジネススーツ。一着が、なんと5,800円なんだとか。
これは、紳士服メーカーのAOKIが展開する生活応援キャンペーンでの商品。

◆株式会社AOKIのプレスリリース
スーツ・シャツ・タイの3点が揃う「究極7,000円」セット登場!
「緊急!生活応援大セール」改正決定 10月17日からAOKI全店でスタート
[PDFファイル] (2009年10月13日発表)

3点セットでも7,000円ということで、業界最安値。

更に、もうひとつ。

時を同じくして、あの「激安の殿堂」のキャッチフレーズで知られるディスカウントストア「ドン・キホーテ」も、プライベートブランド商品を14日から販売を開始した。

食品や衣料品など148品目を展開するらしいが、その中での驚きの商品が、ジーンズ。
なんと、1着690円なのだと。まさに、驚き。。

◆ドン・キホーテ
プライベートブランド専用サイト:「情熱価格」

すでにこのジーンズ、完売の店が多数でており、メンズが11月上旬、レディスが12月上旬に発売なのだとか。

確かに、これらの安さは凄いけれども、「本当に、商品の質は大丈夫なのか」とか、「製造している会社は、潰れないのか」とか、いろんなことを考えてしまう。


流通業を古巣とする私としても、お客様に対して、如何に良いものを、少しでも利益を確保しながら安くするということで、一銭単位での原価管理をしながら、奮闘していることは、重々承知している。

しかし、一方で、適正な価格とは、どうあるべきなんだろうというのが、最近の気になることの一つだ。

「モノが売れない、だから値段をさげる」
なんとなく、こうした考えが、世間が全般的に安直なロジックに動いていないかと気になる。


そうした中で、「おお、こういうスタンスで頑張っているところがあるのだ」と思わされる会社が、テレビで紹介されていた。

それは、農産物を直売している「みずほの村市場」というところだ。

農産物直売所「みずほの村市場」のWEBサイト

ここのビジネスモデルは、農産物を生産する農家自身が、自ら適正な値段をつけて、安心安全な商品を直売するというシステム。

ここの代表者である長谷川氏の言葉を借りると・・・・・
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「本物の農産物」を消費者の皆様に安定供給する為には、まず農家が再生産できるような適正価格で販売しなければなりません。そうすることによって農家は経営計画を正確に立てることができ、農業だけで生計を立てるプロの農家として自立できるわけです。 農家が自立することによって「本物の農産物」を安定価格で安定供給することができ、消費者は将来にわたって安心して農産物を求めることができます。
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とのことだ。


非常に、ごもっとも。

ここで購入されるお客様の購買単価も簡単に1万円を超えるなど、非常に高い。
しかし、お客さんいわく、「味も良いし、作っている人の顔も見えるから安心」とのこと。

確かに。

代表の長谷川氏曰く、高くても買ってもらえる人に対してのみ、買ってもらいたいとのこと。
言いかえると、きちんと質を見極めて購入してもらえるお客様に買ってもらいたいとのこと。

更に、同直売所に、農産物を販売したいと後発で参入する農家は、同一商品に対して先行販売する農家が決めた価格より低い価格では、販売できないルールになっているのだという。
つまり、農家には「価格」ではなく、「質」で戦ってほしいというとのことだ。
そして、この「質」を維持するために必要な利益を確保することを前提とした計画を行い、生産者である農家自身が適切な価格を設定するということなのだ。

私は、この「マーケットに対して質で競争することを推奨し、それを経営維持できる適切な計画に基づいた価格設定」というところに非常に共感を覚えた。

ここ数年の不景気で、世の中がどうしても「価格優先」で、「値下げすりゃいい」という安直な発想になっていることが、更に自分たちの首を絞めて、デフレスパイラルを加速させてしまっている感が否めない。

良いものは、それなりの価格がするのが当たり前。
買う側も、その良さをきちんと評価し、目利きできるスキルを養う。。。。

情報が氾濫するこの時代に、正しい情報を見極める目が重要なスキルの一つになっていかなければならないと、つくづく思ったのだった。



2009年10月19日月曜日

情報を忘れることも、今の時代は大切だ。。。

こちらの本をご存知の方も多いのでは。。





こちらは、お茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古先生が書かれたエッセイ「思考の整理学」(筑摩書房)。

累計発行部数が100万部を突破して、異例の増刷を繰り返しているらしい。

こちらの書籍は、1986年に文庫化されて既に20年以上のベストセラーが続いている。
私がよく訪れる、東京丸の内の丸善にも、かなりの棚のフェースを取って陳列しているのを目にする。

そもそもこの書籍がブレイクしたのは、盛岡市のとある書店のスタッフが書いたPOPがきっかけらしい。そのPOPとは、「もっと若いときに読んでいれば…そう思わずにはいられませんでした」という手書きの推薦文でブレイク。さらに、その後、東京大学や京都大学で一番読まれているということで、再ブレイク。


さて、この本のどこが面白いかというと、「忘れることの大切さ」を主張しているところ。昨今の情報過多のこの時代に、不要な情報を「忘れる」ということは、一つの重要なポイントだろう。

そもそも、人間の脳も処理能力は限られている。

インターネットという仕組みを通じ、情報が氾濫しているなかで、必要な情報、不必要な情報、それらを目利きできる「目」が、やはり重要な時代になっているようだ。

2009年10月18日日曜日

まさか、ホログラム映像!?

「あっ、ホログラム式カンバンっか!?」。またまた、スーパーで見つけた販促物を紹介。





一瞬、映画スターウォーズのレイヤ姫がルーク・スカイウォーカーがメッセージを伝えるホログラム映像のワンシーンを思い出した(映画を知らない人、すみません)。これは、人物の形にくり抜いた部分に映像を投影している立体販促物だ。

私が、足を一瞬止めたように、多くの人が立ち止まってこの販促物を眺めていた。子供達も当然、興味津津。

さて、これはいつものスーパーでの冷凍食品フェアのイベント告知である。一番人通りの多い、入口脇に設置していた。





この立体販促物の仕組みは、人物の形にかたどった透明のアクリル板に後ろからプロジェクターで動画を投影するというもの。人物の形は、ほぼ等身大なので、ちょうど人がバーチャルで話している感じになるのだ。

最近は、デジタルサイネージといった、薄型モニターテレビに動画を流して販促情報を流すようなものを、あちこちで目にするようになった。しかし、そうしたデジタルサイネージは、基本的にはモニター画面の中での表現であり、クリエイティヴ表現も、その四角い画面の中でのものになってしまう。


今回紹介する事例は、等身大の人物以外の映像は省いて利用している。このように、不要な情報を省いて表現するアイデアも表現としては面白いのではないだろうか?特に伝えたい情報を抽出して伝達するという意味で、いろいろと応用ができるのではないかと思う。