こんな不況下でも、就職率100%の学校があるらしい。それも高校だ。
■不況でも就職率100% 王寺工業高、人気の理由は?(asahi.com)
それは、奈良県にある王寺工業高校。
記事によると、礼儀正しさの指導、特にあいさつ指導を入学時から徹底指導しているのだという。
もうひとつは、積極的な部活動への取り組み。
一つ事を、3年間でやり通したことに注目するのだ。
この2つは、非常に大切なポイント。
私が、過去に面接官を担当している際にも、この点は注目していた。
まずは「あいさつ」。
「あいさつ」は、単に言葉を発するだけでなく、身体全体の姿勢、視線などすべてにその人の特徴があらわれるものだ。さらに、「あいさつ」に続く、ちょっとした会話などからもそうした特徴も伺える。
二つ目の「物事をやり通す」ということ。
先日の本ブログでもテーマとして取り上げたが、「続ける」ということは、仕事をする上でも重要な視点の一つ。
ちょっとしたことで、投げやりになったり、あきらめてしまう、そうしたことは、ビジネス上ではネガティヴな視点の一つだ。
一つのことを粘り強く取り組む姿勢は、学生時代から鍛えられるスキルの一つ。
学生活動やクラブ活動で活躍した生徒が評価されるのも、その所以。
さて、こうした学卒の定期採用。
個人的に、日本の新卒の定期採用活動というものは、まだまだ新しいやり方があるのではと思っている。
例えば、産学の積極的な交流。ある時期から突然スタートする、日本の就職活動。
ここに問題があるのではないだろうか。
学生には、学問を学ぶスタート時点から、自分が進みたいキャリアを意識した計画が出来る環境があったほうが良いだろう。
アルバイトも勿論、インターシップも、こうしたキャリア設計に則った形で実践する。
もちろん、学生なのだから学業がメイン。
学業と就職が乖離しているからこそ、こうした問題が発生しているのではないだろうか。
更に遡れば、高校時代から、知識詰め込みのカリキュラムから、「社会で活かせる」ことを意識したカリキュラムを導入すべきだろう。
日本の教育に目を向けると、まだまだ根深い課題が大きく存在するようだ。