2010年8月21日土曜日

自治体の情報発信に目を向けてみる。。

先日、実は近所で火災が発生した。
もう少し、厳密に言うと、実家の両親の住む近隣マンションで火災が発生したのだ。


火災は建物火災ではなく、車両火災ではあったのだが、幸い、大事には至らなかったようだ。

さて、この第一報を私が知ったのは、実は行政が運営している「緊急防災メール」というもの。

このメールサービスは、上記のような火災だけでなく、ひったくり、不審者や振り込み詐欺などの犯罪情報、光化学スモッグや津波警報などの気象情報、そして近隣の交通機関の運行情報などを提供している。


最近では、こうした自治体の情報発信も積極的に増えているようで、従来の無線に加えて活用されているようだ。

私自身、自分たちが住む自治体の情報を取得できるよう登録しているが、万が一、自身が遠隔地にいても、こうした情報を取得出来るというところも、こうした仕組みのメリットの一つではないだろうか。


しかし、こうしたサービスも、実は多くの住民に認知されていないという課題もあるようだ。私の周囲も、知らなかった人が多数いる。私自身は、たまたま行政の広報紙で目にして登録したわけだが、広報活動が十分かと言えば、そうではないだろう。


インターネットを介すると、様々な情報のやり取りが行える。

海の向こうの米国サンフランシスコでは、Twitterを介して市民と役所がコミュニケーションを行い、行政活動に活かしているという事例もあるようだ。


そういう視点で、現状の日本の取り組みをみると、まだまだ活用できる要素は沢山あるだろう。クラウドを活用してコストを抑え、押さえた予算分で新たな取り組みに回すことも可能だ。

ただ、私としては、行政の広報活動に期待するだけではなく、市民も積極的に参加し意見することも大事なのではと、一方では思ったりするのである。

2010年8月20日金曜日

人間の「クセ」を、見つけ出すソフトウェア。。。

突然だが、皆さんはどのようにキーボードのタイピングを習得されたのだろうか。

私は、大学で情報コミュニケーションの講義のなかで、「正しいタイピング」というものを学んだ。所謂、タイプライター時代からの流れを受け継ぐもので、ブラインドタッチ、現在ではタッチタイピングと呼ばれている技術を修得した。

さて、このタイピングには、個々人によってその個性が出る。この人により異なるキーボードのタイピング、キーストロークにより個人を認証するというソフトが開発された。


キー入力「クセ」で本人確認…NTTコム、100%識別(YOMIURI ONLINE)


開発したのはNTTコミュニケーションズ。

このキーストローク。個人により入力の癖があるところに注目し、本人認証のシステムとして商用化を目指すもの。

事前に1000文字程度の文章を入力することで、本人の「癖」を登録し、その後の入力される文章を150文字程度ごとに認証するだという。


さて、本人の認証は、昔はID&パスワードにはじまり、生体認証など技術へと日々進化している。

今回開発されたソフトウェアは、大学などの教育現場での利用が考えられているのだとか。つまり、代理受講や「なりすまし」などの不正行為防止などにつなげたいのだとか。


ITシステムの技術の発展に伴い、こうした技術は今後も更に進化することだろう。

しかし、こうした認証技術やセキュリティ対策は、悪意のある人間の存在があるからこそ、どうしても求められてしまう。


そうなると、どうしても性善説から性悪説で考えなければならなくなってしまうのである。


こうした考えは、現代社会においてどうにか止められないものかと、つくづく考えてしまう。

2010年8月19日木曜日

睡眠の効用って。。

最近、日中も暑く更に寝苦しい夜が続いているが、ぐっすりと睡眠を取れている人はどれくらいいるだろうか。。


さて、睡眠と頭の働きについての研究についてのニュースを見つけた。

夢を見ると創造性が増す?(NATIONAL GEOGRAPHIC)



記事によると、睡眠中の夢が、記憶力と創造性を高め、将来を見通す力が高まる可能性を秘めているのだそうだ。


睡眠中の夢は、過去の経験を呼び戻して再構築する役割があるとのこと。

赤ん坊がその日に出会った人のことを、寝ているときに思い出しながら記憶するということを、私自身聞いたことがある。

「寝る子は育つ」という言葉にもあるように、睡眠と脳の成長は、少なからずとも関係があるのだろう。


一方で、最近、夜遅く街中で子供を見かけることが多くなった。私自身が、子供のころには起きていなかった時間に、出歩いているのである。少し、気になる傾向でもある。


さて、現代の社会人においては、なかなか十分な睡眠時間を取ることが出来ないのも実情だ。ITツールの発展により、場所も時間も選ばずコミュニケーションすることが出来るようになったことも、一つの要因かもしれない。


だからこそ、逆に、自分たち自身で時間管理というものをしっかりと捉えて、肉体を健康な状態に維持するだけの睡眠時間などを確保する習慣を付けなければならない。

「ON」と「OFF」。メリハリ付けてマネジメントすることも重要な仕事術の一つだろう。

2010年8月18日水曜日

角界にも、ITの波。。

賭博問題などで揺れる角界にもITの波が押し寄せているようだ。


親方の指は太いのでiPadで速やか連絡(日刊スポーツ)


日本相撲協会が、全51の部屋に対してApple社製のiPadを配布するのだそうだ。

導入の発端は、賭博問題における実態調査。その調査の際に、アンケート形式でFAXを介して、各部屋に依頼したそうだが、放置されたり期限を過ぎたりの混乱があったことによるものだと。

そして、正確に情報を伝達する手段として、ITツールの導入ということになったそうだ。

更に、PCではなくiPadを導入することになった理由は、iPadならではの特徴にあるらしい。それは、親方や力士は体格が良いため、それに比例して指も太く、PCのキーボードを誤打してしまう、それを避けるためなのだそうだ。


確かに、iPadは画面をタッチすることで操作する。

親方や力士だけでなく、高齢者やハンディキャップのある方にも容易に利用できる。


さて、ここで注目しておきたいのが、ハードではなくソフト側のインターフェース。

せっかくハード側で様々な特徴があるにもかかわらず、まだこれといったインターフェースのソフトウェアは数少ない。

PCソフトの焼き直しや、画面解像度の異なるiPhone用のソフトをそのまま利用しているものさえあるのだ。


iPadは、今までのPCユーザー層に比べて、より高齢層の囲い込みも想定出来る。
さらに、PC等と違って、今までとは一味違うシチュエーションでの利用も考えられるのだ。

そうしたユーザー側の視点も重視しつつ、新しいソフトウェアの誕生が期待される。

2010年8月17日火曜日

やり続けてきたことを、やめるということを考える。。

今まで継続していたことを、やめるということ。

これを遂行する際には、必ず何らかの波風が立つものだ。。


今日は、こんな記事に目がとまった。

内閣メールマガジン:菅内閣発足から2カ月経過も配信せず (毎日.jp)


小泉内閣によりスタートしたメルマガ。「積極的な国民との対話」の一環として発行され、その後の各内閣でも継続して発行されていた。

ちょうど、インターネットの普及の波に乗った形での配信。
そして、鳩山内閣からは、Twitterを介しての情報発信も行われるようになった。


しかし、菅内閣になってから2カ月経過した今もなお、配信されていないのだという。


さて、菅内閣になってからの情報発信で変化しているのは、以前にも触れたことがあるが、朝晩の記者会見。これが1日1回に減ったのだ。


恐らく、内閣としての「広報戦略」というものを、一度見直しをかけているのではないだろうかと思われる。


さて、こうした「見直し」について、そのまま曖昧に放置しておくと、またまたメディアの餌食になってしまう。
今後、どうしたいのか明確に方針を出すことが大切だ。


ところで、企業がサービスの終了を実施するときも同じように考えることが出来る。

お客様に関するサービスに関わるような場合、それを終了する際に、明確な理由、方針を分かりやすく示さなければ、お客様からの信頼に対して、著しく傷を付けることにもなりかねない。

そして、それらを実施する際の「一つ一つの段取り」も非常に重要だ。

この順番を間違えてしまうと、大きな命取りにもなりかねない。


さて、内閣の広報戦略。今後、どのようなものになるのだろうか。
非常に気になるところだ。

2010年8月16日月曜日

お盆を振り返る。。。

さて、今日までお盆休みという会社も多いのでは。
(ちなみに、私は暦通りの仕事ではあったのだが…)。

お盆休みのUターンラッシュも、一先ず終了。


今年のお盆の話題の中で、「高速道路の渋滞」。

当初の渋滞予想は、例年を超えると予想が目立った。
中には、100kmの渋滞が出るかもという報道もあったが、結局蓋を開けると、予想を下回る結果となったようだ。


お盆前から、相当のメディアによる加熱報道があったことが功を奏したのか、多くの道路で分散渋滞等になったようだ。


帰省客が、事前にメディア等の渋滞予想の報道により、回避策を取った人が多いのだろう。

事前情報を収集し、行動を取ることは非常に重要なことだ。

一方で、こうした「アラート予測」の精度に対する批判は、私個人としては余りすべきではないと思う。
これが、今回、事前に「あまり渋滞は発生しないだろう」という予測があったとする。
しかし、結果この予測を上回る渋滞が発生した場合、誰かが責任を取るべきなのだろうか。非常に難しくデリケートな問題だと私は思う。


この「アラート予測」は、気象情報や防災情報も同じ。
危険やリスクを回避するためにも、「より悪いシナリオ」を重視すべきだと私は思う。


ビジネスにおいても、社内での情報共有も、「ポジティヴな情報」と「ネガティヴな情報」があった場合、優先して「ネガティヴな情報」を取り扱うべきだろう。


ここに「責任論」を持ち込むと、即座に情報の流通がとん挫してしまうのだ。


今回のお盆の渋滞情報に関する報道は、ある意味、結果としてプラスに働いた情報告知だったのだと捉えている。

2010年8月15日日曜日

8月15日、今日は終戦記念日。。

今日は、8月15日、終戦記念日だ。戦没者を追悼して平和を祈念する日として、各地で平和を願うイベントが行われる。
多くのメディアでも終戦記念日を特集する番組が組まれている。

65年前の今日、1945年の8月15日に太平洋戦争(大東亜戦争)が終わったのだ。

さて、この終戦記念日。

実は、世界に目を向けると、やや異なるようだ。


まず、お隣りの韓国。
こちらは、8月15日を「終戦の日」とは呼ばず、「光復節」と呼んでいる。
日本による朝鮮半島の統治からの「解放」を祝う日としているのだ。


そしてもう少し遠い隣国のロシア(旧ソ連)は、9月3日を対日勝戦記念日、中国も「軍人節」「抗日戦争勝利の日」としている。

更に、アメリカやイギリスは、ポツダム宣言に調印した9月2日を対日勝戦記念日(V-Jデー:Victory in Japan Day)としている。

日本と同様に敗戦したドイツは、連合国がナチスドイツを降伏させた5月8日を「第二次大戦終戦の日」としている。



このように、同じ「戦争にかかわる特別な日」の捉え方を見ても分かるように、立場や視点が異なれば、それぞれの日そのものも変わってくる。


一つの事象に対して、その見る側の立場や状況によって変わるということを顕著に表わしている。


さて、普段の生活に目を向けて見よう。

物事が複雑に絡み合う現代。情報もあらゆるところで、あらゆる形で発信される。
しかし、その一つの情報を、一つの視点だけで見ることは危険だ。

情報を発信する立場の視点、情報を受け取る側の視点、客観的に一歩引いて冷静に見つめてみる視点など、考えられる様々な視点で考える癖を付けることをお勧めしたい。


日常のコミュニケーションにおいても、一息ついて、相手に立場になって考えて見ると、意外に情報伝達が円滑になるものだ。