2010年6月10日木曜日

検索エンジンは、将来どう進化する?

今日、日経BP社のITproで、こんな記事を見つけた。

「5年後、言葉の壁は消える」、グーグルが検索技術への取り組みを披露


Googleによる、今までの検索技術の進化と今後の将来像を語った、「検索の化学」というイベントでの講演の模様。


この記事の中で、Googleのアミット・シングハル氏が

次の夢は何か。それは「検索しない検索」だという。「検索エンジンが、私が何をするべきかを教えてくれる。『カレンダーに予定が書いてあるが、道路で事故が起きているから会議の予定を組み直した方がいい』。これを検索エンジンが教えてくれるようになる。今はSFだと思うかもしれない。しかし近い将来、必ず可能になる」。

とコメントしている。

もう、ここまで来ると「検索」というよりも、「コンシェルジュ」と表現したほうが良いのではないだろうか。

過去、ハリウッドのSF映画で表現されていた未来社会の一部が、徐々に現実社会で実現され始めている。iPad等の多機能端末もその一つだ。どこにいても、今では世界中の情報を手元で入手できる。逆に、私たちの行動一つ一つが、ライフログとして、知らぬ間に記録されてもおかしくない時代でもある。

更にこの記事の後段で、「言語の壁」についても触れられている。
外国語の翻訳も、以前に比べて、格段に質の向上が図られているのも事実。
これも、ハリウッド映画で自動翻訳システムとして描かれることがあったが、これも数年のうちに実用性の高いものが出てくるのかもしれない。


さて、この記事から見えてくるキーワードが、「ボーダレス」。

消費者と企業との間の、ボーダレス。
国内と国外との間の、ボーダレス。

ボーダレスにより、情報は相互に容易に行き来するだけでなく、そのトラフィックも莫大に増える。

「クローズドにすべき情報」と「オープンにしてもよい情報」。
「必要な情報」と「不必要な情報」。

このように、情報をマネジメントし、目利き出来る仕組み、スキルが、仕事上においてもプライベートにおいても重要になる。


今後の、Googleの動きは、いろんな意味で、非常に興味のあるところだ。