月に何度かお世話になる外食チェーン、サイゼリアの業務改善の記事を見つけた。
■なぜ掃除機で店内掃除をすると利益が上がらないか
イタリア料理を中心とした低価格ファミリーレストランのサイゼリア。
外食チェーンの淘汰が激しく、各企業が不振にあえいでいるこの時期に、業績を伸ばし続けている元気な企業。
私自身も、結構お世話になったりしている。
低価格メニューでの提供で有名だが、その裏側で徹底的な「生産性の向上」に取り組んでいることでも有名だ。
スタッフの業務を、作業単位まで細かく分解し、一つ一つの時間計算を行いながら、その作業効率向上による業務改善に果敢に取り組んでいる。
この記事では開店前のフロア清掃を紹介している。
この他にも、調理の盛り付けから、厨房内でのスタッフの動作一つにまでも、非常に細かい形での取り組みの積み重ねにより、業務の生産性向上につなげているのである。
スタッフの動作は、秒単位での時間を算出して、その生産性の分析を行っているのである。
さて、商品がコモディティ化し、他社製品との差別化がしにくくなると、どうしても価格競争に走らざるを得なく場合もある。
しかし、安易な価格競争は、利益を圧迫しかねない。圧倒的にコスト競争に打ち勝つためには、サイゼリアのような徹底的な生産性向上に対して、果敢に挑戦しなければならないだろう。
逆に考えると、価格競争に挑戦できないのであれば、より一層、商品そのものの付加価値、差別化、イノベーション、そしてお客様にとってのベネフィットの提供に対して挑戦すべきだろう。