明日から、政府による事業仕分けの後半戦が始まる。どうなることやら。。
事業仕分けの雰囲気は、インターネットでも中継され、その様子が見ることができる。
■行政刷新会議 ワーキンググループライブ中継サイト
テレビ報道は、時間の制約上、記事になりやすいもの、インパクトのあるものなどの編集されたものになってしまうので、じっくり確認したいのならば、こうしたインターネットが非常に国民にとってはありがたい。
ところが、今回のこの事業仕分け、無駄な予算を削減することが目的であり、財務省の予め作られたシナリオが、なんとなく見え隠れしたりと感じてしまう。
というのも、仕訳対象の内容や結果は別として、このワーキンググループの様子を見ていると、まともに「議論」が成り立っているのが、なかなか見受けられない。
「議論」というよりも「尋問」。
やはり、日本人は、「議論」が下手なのか。
そもそも、議論する内容に対して、時間的制限があり、ある意味仕方がないかもしれない。
しかし、時間が無いのは周知の事実。
その割には、「議論」という視点での事前準備が、「仕分けられる側」のほうが非常に甘いように見受けられたのは、私だけだろうか。
恐らく、「お役所」的な視点での事前準備は万端なのだろう。
しかし、「議論」として、その「お題目(=ゴール)」に対しての事前準備が非常に手薄なのではないだろうか。
事前準備が大切なのは、ビジネスにおける会議などでも同じだ。
会議を行うに際して、事前準備は議事進行において非常に重要だ。特に、お互いに立場が異なり、利害関係が相反する際の「交渉会議」などでは、尚更だ。
議題となる内容に関する細かい事項、事実関係、原因や結果、メリット、デメリット、優先度や重要度、合意目標のレベル分けなど、様々なことを想定しておかなければならない。
それには、議論のスタート地点とゴール地点のプロセスを、予めいくつかシミュレーションできる思考力が必要だ。
結果ばかり見る視点でいると、こうしたプロセスの部分を見落としがちになる。
そうもあって、今回の事業仕分けの様子を見ていると、結論ありきの議論の進め方が、プロセス重視の情報の目利きの私にとって、少し違和感を感じたものだ。
さて、明日からの後半戦はどうなることやら。
まぁ、私としては、経済対策のほうが、より気になるところではあるのだが。。。