2009年11月22日日曜日

ゴミ屋敷とオレオレ詐欺に共通するもの。。。

昨晩、ゴミ屋敷問題がテレビで取り上げられていた。

「ゴミ屋敷」という言葉を聞いて、一部の特殊な人の家のイメージをしていたが、どうやら、ごく普通の人の周りでも存在しているらしい。しかも、ごく普通のマンションなどにも。。。


テレビでは、「ゴミ処理屋」なるビジネスも紹介していたが、その顧客リストには、20代や30代の若い世代の顧客も名を連ねているのには驚いた。職業も、一部上場企業やIT関連、看護師など様々。

大量消費時代、モノ余りの時代を象徴しているのか。

このゴミ処理屋の依頼をした人のインタビューでは、「仕事で疲れて無気力」「パソコンの周りだけ場所があれば十分」「誰も家に来ないから良いかな」といったコメントが。

一方、町のボランティアで、こうした「ゴミ屋敷」を減らす取り組みをしている事例も紹介していた。
大阪豊中市の事例。
行政が強制撤去するという良くある施策ではなく、町のボランティアが中心となり、本人が主体となり、近隣とのコミュニケーションを図りながら、ゴミを徐々に減らすというのだ。

多くのゴミ屋敷の住人は、親戚はもちろん、近隣とのコミュニケーションもとらず、自身がひきこもることによって、結果としてゴミをため込んでしまうことになっているらしい。共通しているのが独り暮らしであることが、それを顕著にあらわしているかもしれない。


ここで思い出したのが、世間を騒がしている「オレオレ詐欺」。
これも普段から、親子・家族で密にコミュニケーションが取れられているのであれば、こうしたことは起こらないのではと思ったりする。


通信技術が発展する一方、「人」と「人」とのコミュニケーションが希薄になっているのも事実。
ビジネスにおいても、隣の人とのコミュニケーションも、メールやチャットで行う始末。
これでは、そもそも伝えなければならないことまで伝わらない。特に、読解力や文章力が無ければなおさらだ。特に日本語には、そもそも「曖昧さ」というものが存在し、文脈、行間からそれらを掴まなければならないことが多いのだ。

今、コミュニケーションについて、もう一度見つめなおすタイミングなのかもしれない。