私の好きな映画である「インディージョーンズ」シリーズの主人公、ハリソン・フォード扮する考古学者であり冒険家であるインディアナ・ジョーンズ。
■インディージョーンズオフィシャルサイト(英語)
このインディアナ・ジョーンズにモデルがいたことが、つい最近知った。
その名は、ラングドン・ウォーナー氏(Langdon Warner、1881年~1955年)。アメリカの美術史家である。
実は、このウォーナー氏は東洋美術を主に研究され、戦後GHQの古美術管理の顧問として来日している。
このウォーナー氏は、太平洋戦争時に日本で多くの空爆があった中、歴史的遺産等を数多く抱える日本のなかで、空爆すべきではない地名のリスト「ウォーナーリスト」を作成したということで、京都や奈良の歴史的建造物を守った人物として知られている。一方では、リストそのものが、そもそもそうした目的のために作成したのではないという説もあるのも事実。
しかし、ウォーナー氏自身が、真の日本美術の理解者であり、日本の文化財を世界的なレベルに広めた人物であることは、間違いない。日本美術の「目利き」であるのだ。
ところで、「戦国武将ブーム」「歴女」「アシュラー」といった歴史文化物が、昨今流行している。
最近では、「甲冑(かっちゅう)パンツ」なるものまで販売されているのには驚いた。
■ログイン株式会社 甲冑パンツ
これらのブームが、単なる「見た目」から、文化的「内面」の部分まで、掘り下げて目を向けられるようになっているようだ。
柔道、弓道、武道、剣道、書道、茶道、華道などといった日本独特の価値観、哲学。
こうしたものの中にも、現代の日本において改めて見つめなおし、世界に誇って広められるものがたくさんあるのではないかと思ったりする。
もしかしたら、ラングドン・ウォーナー氏も、そうした東洋的・日本的思想にも惹かれたのかもしれない。。。