2009年12月8日火曜日

大ゲンカ!? バトル!?

「大ゲンカ」「バトル」、こんな言葉が今日のニュースで飛び交っていた。

一つは、本日決定した7兆2000億円の経済対策が閣議決定されるプロセスでの出来事を伝えるヘッドラインだ。民主党の管副首相と国民新党亀井大臣とのやりとり。

そしてもう一つは、名古屋市河村市長と市議会の10%減税修正案においての対立を伝えるヘッドライン。

新聞やネットニュースでは、このような煽った見出しは見受けられないが、政策に対しての論争、議論があるのは確かだろう。逆にあって然るべきだ。


日常の業務でも、会議はもちろん、打ち合わせといった中でも議論が必要な場面が毎日のようにある。しかし、建設的な議論、時間を無駄にしない進め方というものは、なかなか難しいものだ。

そもそも、欧米に比べると、日本人は議論というものに慣れていない。
テレビ番組でも、欧米に比べて日本では少ないのは、そうした表れかもしれない。

日本で有名な討論番組と言えば、テレビ朝日の「朝まで生テレビ」、そしてNHKの「日曜討論」だろう。両番組の進行の雰囲気は、全く異なるが、議事進行のヒントになるものは、時々ある。


会議を円滑に進めるためには、まず、「会議そのものの目的」が明確でなければならない。どこの会社でも数多く見受けられるのが、「会議をやることが目的」になってしまっていること。マネジメント側が、会議をやることで満足してしまっているのだ。これでは、参加させられる側も、モチベーションが低下し、発言も減り、時間だけが無駄に経過してしまうのだ。

まず、「会議そのものの目的、ゴール」を明確にする。ついでに言うと、終了目標時間も明確にしておくことにより、進行にもメリハリがつく。これを参加者全員が意識するためには、「目に見える形で共有する」ことが大切だ。


こうした目的が明確に共有できていなければ、単に自分たち自身の主義主張を言い合うだけになってしまい、最悪の場合、非難合戦に陥ってしまうのだ。

目的やゴールを共有し、円滑に進めるためには中立的、公平に段取り良く振る舞える議長、もしくはファシリテーター(進行役)が必要だ。

さて、今回の国の会合にしろ、市議会にしろ、どのように進行したのだろう。
メディアでは余り触れていないが、結論までのプロセスが非常に気になるところだ。