2009年12月9日水曜日

個々の潜在能力を、最大化させる施設!?

「共生型介護」という言葉、今日初めて知った。NHKクローズアップ現代で取り上げられていた。

「共生型介護」とは、高齢者、障害者や子供などが一緒に生活しながらケアをするという新しい介護のスタイルだそうだ。

この介護スタイルのメリットは、老人は子供たちからエネルギーを得たり、子供は温かみ、やさしさを得たりできるのだという。

特に、老人が既存の施設でサービスの受け手だったところ、共生型介護施設においては、老人は「子供の世話」「障害者の介助」といった形で、役割を持つことになる。

この「役割を持つ」というのが、どうやらポイントのようで、認知症などを患った老人が、子供と一緒になることで、自らが元気に歩き回り子供を世話したり、表情が明るくなったりという効果があるのだそうだ。

施設のスタッフは、あくまでも人間関係を上手く作る土台をサポートするのだ。


こうした施設は、今は、13の道県しかないそうだ。
縦割行政等により対応が遅れていて、こうした施設が増えていないのが実情のようだ。


さて、この「老人が役割を持たされる」ということで「失われた能力が回復する」という効果だが、「自分自身が何かに関われる」「頼られる」という人間が本来持っている潜在能力が覚醒されるのかもしれない。


ビジネスにおいても、「まず、役割分担を明確にする」ということが、非常に重要だ。
自分自身が、組織の中でどいういう役割を求められ、どういう責任があるのかを明確にするかしないかで、当の本人のモチベーションが大きく左右する。


我々アーキレッジでは、この「役割分担」というものを非常に意識している。
自分自身の役割が明確でなければ、そもそも持っている潜在能力を正しく最大化できず、企業にとっても決してプラスにはならない。


この「役割分担」を行うに際して大切なことは、「まずは己を知り、そして他を知る」ということだ。
自分自身の「出来ること」、「出来ないこと」を把握する。そして、「出来ないこと」を、どう補うか。それを上手く補い合うことで、強い組織の土台が生まれる。

更に、コミュニケーションの視点でも同じだ。自分自身の強み弱みをきちんと知り、自分自身にあった最適な手法やツールを用いて、そして相手に分かりやすい形で、意思伝達をする。


今日の話題の「共生介護」は、こうした個々の強み弱みを上手く補いながら効果を最大化させる要素を持った介護の考え方なのかもしれない。