最近見つけたこの動画をご覧あれ。
ストリートバスケットをしている若者が登場する。「白」と「黒」のチームに分かれてボールをパスし合う。「白」チームのパスの回数が何回か、まず、カウントしてもらいたい。
さて、どうだったであろうか?
この映像の中に、バスケットをしていない、あるモノが登場したが、気付いたであろうか?
これ以外のバージョンもあるので興味のある方はこちら。
■Do The Test
このサイトは、ロンドン交通局がドライバーに対して「自転車への注意喚起」を促すムービーとして提供している。「注意力テスト(Awareness Test)」である。
人間の思考回路は、複雑に出来ているが、結構、一つのことに集中してしまうと、その周囲のモノが見えなくなってしまう。
考えごとにふけって、モノにぶつかったり、電車を乗り過ごしてしまったりすることは、皆さんも体験したことがあるだろう。
様々な情報を目利きする際にも、同じ思考回路が起きているのかもしれない。
ある事象をきちんと把握し、正確に理解するためには、ある一か所のみを集中したり、一つの視点でのみ観察するのではなく、まず、俯瞰して見極める癖が大切だ。
良く私は、「アリの目」「ゾウの目」「タカの目」を例にすることがある。
ミクロのレベルのアリの視点と、空を高く飛ぶタカに移る視点とでは、同じ野原の風景も全く異なって見える。
プロジェクトを俯瞰したり、問題の原因を追究したり、市場を分析する際にも、こうした視点は役に立つ。