地方再生として、外国人観光客の受け入れを積極的に推進しているとして、飛騨高山がフジテレビの今朝の報道番組で紹介されていた。
番組では、旅館田邊の女将が紹介されていた。片言の英語での外国人客への心温まるおもてなし。これが、非常に外国人観光客に評価されているのだとか。たとえ言葉自身が片言であっても、宿泊されるお客様への思いやりにより、その思いが伝わっているのだろう。
■旅館田邊
飛騨高山は、こうした旅館だけでなく、町全体が受け入れ態勢を構築している。
片言の英語を話す朝市の「おじさん」から、公共施設のWEBサイトまでが外国人観光客を意識している。
■飛騨高山(社団法人飛騨高山観光協会):11の外国語対応
■高山市観光情報(高山市観光課):11の外国語対応
番組では、外国人のインタビューがあり、そうした海外観光客からみると、飛騨高山は京都よりも魅力があるらしい。
「ごくありふれた日本」「昔からある自然体の日本」における「おもてなし」を、外国人観光客は求めて来訪している。
以前、このブログでも上野の旅館を紹介したことがあるが、共通するのが「おもてなし」。
「おもてなし」とは、「もてなす」に「お」を付けた丁寧語。
「もてなす」の語源は、「モノ(コト)を持って成し遂げる」という説と、「表裏なし、表裏のない気持ちでお客様を迎える」という説があるらしい。
どちらにしても、相手を思いやる気持ちが必要である。
コミュニケーションを行う上では、基本的なことではあるが、重要なことでもある。
相手を思いやることで、コミュニケーションは円滑になる。
更に、相手のニーズも汲み取りやすくなる。
また、単なるコミュニケーションからビジネスの視点へ移し、思いやりを持ってお客様の視点に立つことにより、新たなイノベーションへと繋げることも可能だ。
「ユニバーサルデザイン」という考えもあるが、これも、こうした思想がベースにある。
「おもてなし」。
実はこの視点こそ、日本が誇れる目に見えない「資産」の一つなのだと思ったりする。
サービス大国日本。
これまでの歴史と文化、そして独特の国民性の中から育まれたこの「資産」を起爆剤として、新たな発展が出来ないかと期待する今日この頃だ。