2009年12月15日火曜日

「始点」と「終点」を考える。。。

今日、仕事の色んな場面で、「始点」と「終点」という言葉が、何度も頭をよぎった。

この「始点」と「終点」という言葉。昔、代数幾何や物理の授業でよく使っていた言葉であるが、私は仕事上で、「スタート」と「ゴール」、「原因」と「結果」という意味合いで使っている。

実は、この発想はビジネスに限らず、色んな場面でも重要な視点だ。

例えば、「山登り」。

登山する山を決定する。どれぐらいの標高があり、登山口から山頂までに到達するための道のりを考える。そして、登山に必要な、テントや防寒具、食料品に地図、コンパスなどのツールに到るまで、持参するものを検討する。実際に登ることを想定し、自分の足のペースも考えなければならない。全て、段取りだ。

もっと身近な例であると、「買い物」。

ウィンドウショッピングならともかく、日常品をいくつかの店をハシゴして買い物する場合は、最初にどの店に行って、最後にどの店で終了するかなどを検討する。段取りの良い賢い主婦は、値段のチェックの順番もしっかりすることだろう。


話をビジネスに戻そう。

この「始点」と「終点」は、どちらも重要だ。
冒頭で代数幾何という言葉を用いたが、ベクトルを描くためには、「始点」と「終点」が必要であることを、授業で習った。つまり、直線を描くためには、「始まりの点」と「終の点」が明確にならなければ、描けない。

ビジネスでも同じく、方向性をきっちりと決めるには、この「2つの点」が重要だ。

ビジネスで、多く見受けられるのが、このどちらかの点が、曖昧になってしまうということだ。

「そもそも、何が問題だったっけ?」とか、「目的は?」という会話が飛び交いながら軌道修正したりする。

会社の戦略やプロジェクトなどの方針の決定というレベルから、会議の議事進行、打合せの段取り・時間配分、そして、提案書や報告書のドキュメントの作成に至るレベルまで、この考え方は有効だ。

また、情報を上手く現場から組み上げ、引き出す際にも、「始点」と「終点」を相手と共有することで、より深くヒアリングできる。ここを明確にすることで、お互い共感できるからだ。

「始点」と「終点」を、押さえる。。。
簡単で、シンプルなことが、非常に奥深く、かつ、重要なことだ。