2010年1月13日水曜日

「安売り戦略」ではない、次の一手。。。

不況真っ只中、低価格競争の激しいこの時代に、「安売り戦略」ではない戦略で売上をあげているスーパーがあるとのこと。
今日のNHKクローズアップ現代で紹介していた。

いくつかのスーパーを紹介していた。


株式会社ハローディ (福岡県)

こちらは、圧倒的な品揃え戦略を取ることで前年を上回る売上で頑張っているとのこと。味噌は500種類、醤油も500種類と、かなりの品揃え数だ。兎に角、お客様が欲しいという商品を原則すべて仕入。要望が出されて、通常1週間で入荷に至る。
大量に仕入れられない商品も取り扱い、コストもその分増加するが、客数増に繋がっているのだとか。


株式会社オギノ (山梨県)

こちらは、会員カードからデータマイニングを行い、顧客のライフスタイルを推察。顧客のついで買い増加を戦略にしている。会員カードの利用で蓄積されるお客様の購買動向から、いくつかのライフスタイルパターンに分類。店舗ごとに品揃えを変えることによって、売上を上げているのだとか。


株式会社オオゼキ (東京都)

こちらの特徴は、1平方メートルあたりの売上が業界の5倍以上。何が違うのか。。社員力なのだとか。通常、小売業では、正社員とパートタイマーの割合は、3対7。しかし、オオゼキは全く逆。7割が正社員。
正社員が店頭に立ち、お客様の動きをきめ細かくチェック。臨機応変に売り場陳列から価格まで、自分の判断で変更できる権限を持っているらしい。さらに仕入れも担当者自ら実施。一貫して行えるので、現場の活きた情報が仕入れから売り場まで活かされる。また、お客様に対して専門知識を持った人間が接することで、信頼度も増す。自分自身が仕入、販売に接することにより、責任力が高まる。そうした社員力が強みなのだとか。

ここ最近、「安値」「割引」といった価格競争ばかりが目に付くトレンドであるものの、このように「質」で結果に結びついている事例もある。

「質」で結果に結びつけるためのキーワードは、お客様を知る努力と、お客様の動きに関する情報の目利きとその活用だ。

デフレ脱却、こうした企業の取り組みは、大いに参考になるのでは。。