2010年1月10日日曜日

今年は、電子書籍端末元年?!

今年になって、アメリカから電子書籍端末の話題が飛び込んできている。
7日から10日までラスベガスで開催されている、世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show)から発信されているホットなトピックス。


コンシューマー・エレコトロニクス・ショー


いくつか電子書籍端末が発表されているなかで、目に止まったのが、プラスティックロジックの「QUE」というもの。非常にスリムなボディに、直感的なインターフェース。ボタンも無い。個人的な表現であれば、Appleライクといったところだろうか。

PLASTIC LOGIC 「QUE」
「QUE」



この他にも、アマゾンの「キンドルDX」、米国大手書店のバーンズ&ノーブルの「Nook」といったものから、デュアル表示の端末のものまで、様々。

entourage 「eDGe」
Springdesign「Alex」

さて、こうした電子書籍端末であるが、昨年アマゾンがキンドルを発表して火がついた形となり、全世界で約500万台、今年には1200万台になるのではと言われている。

一方日本では、電子書籍端末として過去に市場に出回ることはあったものの、魅力あるソフトがなかなか出ることなく、不発に終わってしまったことがある。また、日本の出版業界では再販制度があり、デジタル化のメリットである廉価なソフトの提供へのハードルが存在しているのも事実である。

日本国内でも、こうした電子書籍化への流れが起きるかは、こうした問題を片付けなければならない。

とはいうものの、上記のプラスティックロジック社は、自社の「QUE」のことを、「ペーパーレスな書類ケース」と位置づけているらしい。

電子書籍端末を、単なる「書籍のデジタル化」という位置づけではなく、「書類に代わるリーダー」という視点で考えると、何も書籍のみにフォーカスする必要はないだろう。

ビジネスマンの1つのツールとして捉えてみる方が、色々と考えも広がるのではないだろうか。

情報を、二次、三次と編集加工出来るのも、デジタルならではの強みだ。
情報をスクラップしたり、保管・検索だけでなく、複数で共有することも、これからは当たり前の時代。

情報の目利きとしては、これからどんなトレンドになるのか、非常に気になるところだ。