そこには、お互いのことを良く理解し、お互いの信頼が重要である。
以前、私がプロダクションに所属している時に、いつも心がけていたことがある。
それは、「信頼」と「信用」の区別。
プロジェクトをマネジメントする人間には、「信頼はしても、信用はするな」ということを言っていた記憶がある。
この「信頼」と「信用」という言葉、似て非なる言葉だ。
辞典によると、以下のように説明されている。
■『信用』
<新明解国語辞典(三省堂)>
(1)確かだと思って、それに従うこと。
(2)まちがいないと見込むこと
<大辞林(三省堂)>
(1)人の言動や物事を間違いないとして、受け入れること。
(2)間違いないとして受け入れられる、人や物事のもつ価値や評判。
■『信頼』
<新明解国語辞典(三省堂)>
その人を信じ切って、すべてを任せる
<大辞林(三省堂)>
信じて頼ること。
つまり、相手を信じて役割をお互いに分担し任せるということは大事。しかし、だからと言って、任せた相手が、全ての行動において間違いないと見込んでしまうことは、危険である、ということだ。
チームでプロジェクトを推進している際には、お互いに役割分担を明確にするのはもちろん、業務遂行中の定期的なフォローとチェック(点検)がポイントなのである。
私どものアーキレッジ株式会社では「ホウレンソウ(報連相)」を非常に重要視している。所謂「報告、連絡、相談」のこと。
これは、上述のお互いの「信用度」を高めていくためには欠かせない。
「信頼」は、「信用」の上に築き上げられるが、これは、一日やそこらで築き上げられるものではない。日々の積み重ねによるものだ。だからこそ、日々の「ホウレンソウ」が大切なのだ。
逆に、「信頼」も「信用」も崩れる際は、一気に崩れてしまう。これは、お客様から対企業に対してのブランドイメージも同じことが言える。もしかしたら、カップルの間でもあるのかもしれない。