2010年2月1日月曜日

伝統のおもちゃ、伝統的な遊び方に潜むもの。。

「おもちゃインストラクター」とうものをご存じだろうか?
これは、特定非営利活動法人日本グッド・トイ委員会という組織が養成している資格だ。

■おもちゃインストラクター
http://www.goodtoy.org/expert/ti_index.html



遊び”の本質や、”おもちゃ”の本当の役割を”遊びのプロ”が養成し伝授するというもの。
「遊ぶことの大切さ」「手作りのおもちゃの温かさ」の重要性を広めるということだ。「心の栄養士」的な存在にさせることを目指しているらしい。

私自身、一般的な子供と同様に、子供時代多くの玩具に触れてきた。しかし、ほとんどの玩具は市販されているものばかり。
そうした中で、手作りの遊びや玩具といったものは、ほとんど明治生まれの祖父から教わったりしたものがほとんどだった。自然にある、小石や葉を使用した遊びから、木片を切り出して木工細工で船や車を作ったり、コマ回しから、竹トンボ、剣玉に至るまで色々教わったのを覚えている。


現在、テレビゲームが氾濫し、子供たちはほとんど家で遊んでいるらしい。確かに、都会では、そもそも外で遊ぶ場所もなく、危険や誘惑も多い。また、共稼ぎで両親が不在の家もあり、親が直接構えられないという現実問題を抱える家庭もある。そうした環境の中で、テレビゲームなどで遊ばざるを得ない状況も理解できる。

一方で、手作りのおもちゃの良さというものも、忘れてはならないと思う。

自然の材料を使うことで、自然について学ぶ。
道具を使って作り上げることによって、物を創るということを学ぶ。
一緒に作ることで、コミュニケーションが生まれる。
自分が作ることで、ものを大切にしようという心が生まれる。

一つのおもちゃで多くのことを学ぶことが出来る。

これは、単なる子供時代のことではなく、大人になっても大切なことではなかろうか?

モノがあふれ、お金で多くのものを手に入れられる時代。
しかし、本来手に入れるべき、無形資産的なものを、改めて大切にしなければならない時代なのではないだろうか。