2010年2月9日火曜日

「履歴書」から、何を読み取る?「履歴書」で、何をアピールする?

本日、とある「履歴書」に関するニュースが気になったので取り上げてみる。
履歴書には、メールアドレスを記載するか否かということに対する調査。。。


■「履歴書へのメルアド記載は、常識?非常識?――アイシェア調べ」:japan internet.com


私自身、仕事柄採用に携わることが多く、多くの方の履歴書というものを拝見してきた。
過去には、自分が応募する側として履歴書を書くこともあったが、個人的に、履歴書には一つのこだわりを持っている。

それは、「手書き」の履歴書。

パソコンの普及になり、更にインターネット経由での応募も一般的になり、ほとんどの企業が、採用の手法は、デジタルでのやり取りが主流だ。
履歴書自身もサンプルフォーマットがあり、そこにデータを入力するだけで完成する。
複製も、すぐに出来る時代だ。

個人的には、IT畑を何年か携わってきた人間ではあるが、あえて、ここはデジタルではなく、手書きの履歴書を推奨したい。

何が違うか。

それは、デジタルでは伝えられない「見えない」ものが伝えられる、もしくは感じさせることが出来るからだ。

採用する側から見れば、応募される方がどんな人なのか、人となり等が垣間見れる。
一文字一文字の書き方、印鑑の押し方、枠内の使い方等など。単なる学歴、職歴以外の部分をある程度読み取ることが出来るのだ。

たまに、「自分は字が汚いから」と言われ、デジタルでないとと言われる方がいるが、字の上手さ云々より、丁寧に書いているか、バランス良く計画的に、誤字等無く慎重に書いているか、等が重要だ。

更に、今回の記事にあるメールアドレスの種類からも、その人がどんなITリテラシーかも、想像することは可能だ。


「履歴書」というツール一つをとっても、様々な情報が詰まっている。

情報というものは、そこに描かれている「文字」だけでなく、その「文字」の裏側に潜んだ様々な側面から読み解くことができる。また、そこから様々な「仮説」を立てることもできるのだ。

たかが履歴書、されど履歴書。

1枚の紙にどれだけのメッセージを盛り込めるか。
そして、そこからどれだけの情報を読み取れるか。。

日頃からの「情報を目利き」する癖が必要なのかも知れない。