今日、目にとまったニュースのなかにこんなものがある。
■Twitter ユーザーの3人に1人が「毎日ツイート」 (internet.com)
インターネットコムとポイントオンリサーチによるTwitterに関する利用動向調査。
調査対象のうち、Twitterを知らないという人が、9.1%とその認知度の向上が伺える。
また、利用開始時期も今年になってからの人が65%と圧倒的に多いということで、ほとんどほ人が、去年から今年になってから使い始めている。私自身もその中のうちの一人だ。
さて、Twitterという新しいメディア。
その効果も賛否両論耳にする。
また、大手企業では就業時間中の使用を禁止している企業さえある。
私は、こうした動きに対して懐疑的だ。
確かに、企業側が禁止する理由もわかる。情報漏洩防止という根本的な問題から、就業そのものへの妨げになるからという理由もあるようだ。
Twitter自身は、まだまだ新しいメディアだ。
使い方も、まだまだ発展途上。様々な可能性が秘められている。
一つのキーワードが、「ソーシャル」という視点。
言いかえると「オープンナレッジの活用」といっても良いかもしれない。
インターネットは、今まで垣根のあった所に、それらを取り払い、フラットな関係を構築する。国内と海外、企業と消費者、政治家と国民、等など今まで直接コミュニケーションを取ることが難しかった者同士が、容易に情報伝達出来るのだ。
情報発信が行いやすくなった一方で、企業等は、情報漏えい等へのネガティヴな要素が気になってしまう。確かに情報漏洩防止は重要なリスクマネジメントの要素だが、その漏洩事故の原因の多数が、「悪意によるもの」だ。
つまり、そうしたツールが原因なのではなく、使用している人間自身が原因なのだ。
一方で、Twitterが持つ「ソーシャル」な側面、所謂「オープンナレッジ」を上手く活用することで、今まで組織内では考えられなかった、新しい視点、発想などを取り入れることが出来る。こうした特徴を、是非、上手く取り入れたいものだ。
天気予報、交通情報など、一般のボランティアにより提供された情報で成り立つメディアも徐々に増えてきた。
ソフトウェア開発でも、有志により開発される「オープンソース」をベースにしたシステムも、実際に普及している。
さて、こうした「オープンナレッジ」をベースにしたサービスが徐々に増えている中、1人でも悪意のある人が参加してしまうと、その「オープンナレッジ」の信用は著しく低下してしまう。
インターネットは、従来の資本主義に対して、様々な側面で、新しい視点での考えを我々に与えている。
時間軸の概念、物理的な地理的な側面、効率化等による価格的な側面というような従来的な考えにとどまらず、「オープン化」「ボーダレス化」「フラット化」「透明化」というキーワードも紐づく。
こうしたキーワードは、国家のあり方、企業や組織の在り方、そして人々の倫理観までも変えていくのかもしれない。