2010年9月20日月曜日

演じて、育て。。

敬老の日の夕方、NHKで面白い番組が放送されていた。

タイトルは、「演じて育て!津軽の暑い7日間」。
NHK青森放送局の制作によるものだ。


演じて育て!津軽の暑い7日間 (NHK青森放送局)


青森市で実際に開かれている、中学生向けのワークショップ。

演劇とうものを通して、参加した中学生が、たった7日間の夏休みで大きな成長を見せるその過程を紹介していた。

ワークショップを開いているのは、劇団「渡辺渡辺源四朗商店」を主宰する、劇作家、演出家の畑澤聖悟氏。

渡辺渡辺源四朗商店

このプログラムには、演劇部の生徒から、普通の生徒等様々な中学生が参加。
中には、自分を表現することが苦手でそれを克服したいという男子生徒も登場していた。

演劇というものを通じて、劇中の登場人物の心情を想像し、自分がそれをどう表現したらよいのか。過去の経験や、その人物への役作りに、必死に取り組むプロセスとその成長ぶりを描いていた。


さて、私自身も、この「演劇」という視点について、兼ねてから非常に興味をもっている。実際、流通業に身を置いていた時代、店舗で従業員を指導する際に、この「演劇」の視点というものを使わせて頂いていた。

お店はステージ、スタッフは役者、そして、お客様はこれからおもてなしするゲストであると。。。

特に高校生のアルバイトスタッフは、生まれて初めての接客業となると、非常に緊張するものだ。そうしたスタッフに、君は店舗というステージで演技する役者だと役割を明確にし、「どう演じたらよいか」という視点で説明すると、意外に理解が早い。


「演じる」ということは、客観的にその立場・役割を観察し理解し自分なりに表現する行為でもある。この客観的な視点で立てるかどうかが、結構、ポイントなのかもしれない。

「演劇」と「教育」。

全く異なるような分野のようだが、意外に共通する要素が隠されているのかもしれない。