2010年9月22日水曜日

何か違うぞ、、その手法。。。

テレビ業界で、新たな取り組みをするらしい。

民放ドラマ、ネット先行で視聴者引き留め 口コミに期待 (asahi.com)



記事によると、ドラマ離れが進行するなか、視聴者を獲得するために、本放送が始まる前に、インターネットで動画を事前に無料配信とのこと。


事前に配信することで、クチコミを喚起し、テレビの視聴者獲得につなげたいのだという。

この記事を目にして、「う~ん、違う。」と思ったのは、私だけではないだろう。


何故、今、テレビ離れが起きているのか。
根本的な分析がされていない気がする。


以前に比べて、情報を収集するツールが多岐にわたるようになった。
即時性があり、情報も多種多様、情報の受発信も行える。

そんなメディアに対抗するために、従来と同じような番組作りをしていては、視聴者は戻らない。


地デジ、地デジと毎日アナウンスが入るが、では、地デジの仕組みを活かした放送がどれほどあるのか。
私が生まれる前ではあるが、モノクロからカラーへの移行は、カラーの画像で見たいという欲求が、カラーテレビの購買への行動に繋げた。

では、デジタル放送の魅力について、いまどれだけ取り組んでいるのだろうか。
NHKは積極的に取り組んでいるが、民放では、それほど感じられない。特に地上波の番組は。

このままでは、恐らく、更にインターネットへの依存度は高くなるだろう。


個人的には、番組自身の「質」にもっと深く切り込んでもらいたい。

昔に比べて、非常に薄っぺらい番組が多く感じる。
それは、情報番組・報道番組でもそうだ。

タレントに依存するのではなく、番組の構成・演出に切り込んでもらいたい。
人物設定やストーリーがしっかりしていれば、スピンオフの番組だってありだろう。


スピンオフをインターネットでやるのもありだろう、そもそもスピンオフは「クチコミ」を誘発しやすいネタだからだ。


何をテレビで、何をインターネットで、情報発信をするのか。

それぞれのメディアの特性を活かして、情報を取り扱うのがプロの仕事ではないだろうか。

テレビ好きの筆者としては、厳しい目線で応援したい。。