2009年10月27日火曜日

「結果」より重要なもの。。

今日、ちょっと気になったニュース。

最近、観光地化してしまっている、あの八ツ場ダム問題。

午前と午後で、少し動きがあった。
民主党が今まで、建設中止を貫いてきたこの八ツ場ダム問題であるが、前原国土交通相がダムの必要性を再検証して、ダムに頼らない治水・利水の代替策を示すとの方針を表明したのだ。

今日午前の閣議後の記者会見で明らかにし、午後には、建設地およびそれに関わる流域の6都県の知事との会談があった。

この午後の会談のための、ちょっとしたお土産にも見受けられたが、さて、この問題を見ながら、ひとつ気になるキーワードが。。。

そのキーワードは、「プロセス」。

要所要所の発言に至るまでの「プロセス」が非常にないがしろにされて、どうも「結論」から物事を進めようとする感が否めない。


昨日は、小沢幹事長に平野官房長官が謝罪というニュース。これは、行政刷新会議の中で、事業仕訳を行う国会議員メンバーの中に、新人議員が含まれるということに対して、きちんと官邸と党でコンセンサスが取られていなく、小沢氏から党側への説明不足を批判に対して謝罪したのだった。

つまり、官邸と党での現在進行形の「プロセス」に対して、「報告・連絡・相談」が行われていなかったのだ。いわゆるビジネスの基本「報連相(ホウレンソウ)」が行われていなかったのだ。

ビジネスにおいても同様だ。

「結果」はもちろん大切。それ以上に「プロセス」も重要だ。

結果が失敗に終わっても、そこまでに至るプロセスがきちんと明確になっており、原因究明ができるのであれば、次に繋げられる。

それには「報連相」が重要。

別に、「報連相」は、部下が上司にするたものものではない。上司が部下にすべきこともあるし、チームで動いている場合には、関係するメンバーにも行うものである。
さらに、自分自身が「報連相」を行うことにより、情報を整理することができるというメリットもなる。


「プロセス」をないがしろにするのではなく、一つ一つのプロセスを大切にし、情報共有を行いながら、互いに可視化を行うことによって、強い現場組織、強い絆が生まれるのだろう。