2009年11月12日木曜日

1988年以前生まれの人は、感染要注意?!

突然、ショッキングなタイトル。

こちらは、何を言っているのかというと、肝炎ウィルスの感染についての話。
1988年というとソウルオリンピック開催の年、昭和63年。昭和64年が数日だったので、1988年以前に生まれたということは、つまり、明治、大正、昭和生まれの人たちについての話になる。

現在、隠れ肝臓病が100万人いるとのこと。ショッキングなニュースだ。
肝硬変の7割がウィルスが原因。肝臓がんの9割がウィルスが原因なのだとか。
1988年までは、予防注射などの注射器が使い回しされていたので、肝炎のウィルスの感染の可能性があるとのこと。これは、本日、テレビ朝日系列の情報番組で放映されていた。

さて、このショッキングなニュースで、気にしてしまうのが、健康診断における肝臓に関する血液検査の結果数値。

「γ-GTP」、「GOT」、「GPT」などの数値があるが、皆さんもご存じだろう。
健康診断の度に、結果数値に一喜一憂する。

ところで、その結果数値の横に、ある数値が書いているかと思われる。「基準値」と表記されているもの。

実はこの「基準値」は、「正常値」とは厳密には異なるのだという。
つまり、病院によって基準値の値が異なり、レンジがあるのだという。つまり、「○○~○○」というのは、病院によってその基準値が異なるというのだ。したがって、基準値が高い病院での診察で、健康と思われても、基準値の低い病院では、危険と診断されることもあるのだ。


さて、ビジネスにおいても、マーケティング分析、業務分析、さらに経営分析を行う際、数字を使った分析を必ず行う。最近では、「ビジネスインテリジェンス(BI)」という視点での数値分析結果を可視化するソフトウェアなど、多数販売されている。
こうした、便利なソフトウェが出回って、効率化よく分析でき、ビジネスの現状が可視化されるのは、非常に良いことだが、一方でその評価対象の基準の捉え方を間違えると、とんでもない結果を導くことになるのだ。

今回の健康診断においても、結果数値の比較対象として、「基準値」「標準値」「正常値」と様々な言葉が用いられる。

それぞれの比較対象が、何を表しているのかを、適切に理解しないと、間違った結果を導くことになる。

数値情報を、適切に分析するためには、比較対象の基準そのものが、どういう特性を持ち、どのように導き出されたのか、きちんと理解したうえで利用することが大切である。