2009年11月8日日曜日

音楽から、マネジメントのヒントを探す

今日は、日曜日とあって近くに買い物に出かけた際、駅前広場で、地元の吹奏楽団のコンサートがあった。

「ハリウッド万歳」、「崖の上のポニョ」、「ディズニーメロディー」、「星条旗よ永遠なれ」など、お馴染みのメロディーが演奏された。


もともと、私自身も学生時代に吹奏楽をやっていたこともあり、吹奏楽や交響楽というものが好きだ、というよりも、複数の楽器が奏でる音楽を好むと表現したほうが、正しいかもしれない。

一つ一つの楽器の音色が、その特色を活かし、一つの作品を作り上げる。
多くの人が携わり、一つのものが出来上がるというところに、非常に興味を持つだけでなく、感銘を受けたりもする。

吹奏楽やオーケストラなどは、主旋律、副旋律、伴奏と、それぞれのパート(楽器)が、それぞれの役割を分担しながら、指揮者の指示のもと、一つの楽曲に仕上げていく。これらは、チームでのプロジェクト推進に非常に似ている。


プロジェクトを推進をするうえで、こうしたのようなオーケストラのようなマネジメント以外にも、ジャズのセッションのような、ある程度自由なコラボレーションスタイルのような考え方もある。

前者のオーケストラスタイルは、個々の役割分担を明確にし、「楽譜」という決められたタスクを、ルール通りに進めるイメージ。後者ジャズスタイルは、役割とゴールは明確だが、各々の持ち味を自由に出しながら、最高のパフォーマンスを発揮しながらプロジェクトを仕上げるというイメージ。

最近のIT系のベンチャー企業は、どうやらジャズスタイルを好んでいるようにも見える。

前者も後者も、どちらが良くて、どちらが悪いというものではない。
プロジェクトの内容にあわせて、その場に応じたスタイルをセレクトすべきだ。

しかし、コミュニケーションの高いスキルが求められるのは、後者かもしれない。前者は、指揮者がしっかりしていて、演奏者は楽譜がきちんと読め、演奏できるスキルがあれば良いのだから。

一方、両者に共通するのは、各々のポジショニングが、自身が明確に認識していること。
つまり、役割分担。

音楽を趣味で聞きながらも、こうしたビジネスのヒントになることが、まだまだあるのかもしれない。