2009年11月14日土曜日

「不安」「恐怖」を、科学する?!

突然だが、まずは、こちらのムービーをば。。



では、少し引いて眺めてみるとこのような感じ。





こちらは、とある国の遊園地にある、絶叫コースター。
デンマークのストックホルム市街からほど近い所にあるTivoli Gröna Lund(グローナルンド遊園地)のアトラクション「Insane Ride」。

こちらのアトラクション、2009年4月からの新しい絶叫アトラクションなのだとか。
この「Insane(インセイン)」という名前、意味も「狂気」とか、「正気じゃない」という意味らしい。

日本のメディアでも、世界の絶叫系アトラクションとして紹介されている。

さて、このアトラクション、従来のジェットコースターよりスピードが出ないが、非常に怖いのだとか。
ムービーを見てもわかるとおり、座席が今までにない構造となっている。


座席自身の横軸を中心に、自由に回転運動する。前後の座席のバランスの違い、もちろん同席している人の体重の違いによって、その回転が変化するのである。

つまり、その場その場の状況によって動きが変わり、先が読めないのだ。

人間は、先が読めないと不安に陥る。その心理的効果を狙ったものだ。

情報の目利き的に、これを裏返して考えるてみると、物事に対するきちんと先が明確になっていれば、人間は安心する。

組織においてビジョンを示すこと、プロジェクトマネジメントやディレクション業務でゴールを明確にすること、業務における報告で結論を先に述べること。こうした「先のこと」「方向性」を示すことが、コミュニケーションで心理的に重要であることが、自ずとわかるのではないだろうか。