2009年11月2日月曜日

業界スタンダード、決まる。

このブログをご覧になっている方々も、「アクセスログ」の分析をされている方も多くおられるだろう。

先日、アクセス解析の人的交流と効果的な活用を広める協議会「アクセス解析イニシアチブ」というところが、「アクセス解析の集計と用語定義ガイドライン(第1版)というものを発表した。

アクセス解析イニシアチブ(a2i)
「アクセス解析の集計と用語定義ガイドライン」を発表~アクセス解析の標準化推進を目指して~」


私にすると、「ようやく決まったのですね」という感じ。

このガイドラインの作成の目的は、用語や用語の定義、集計方法の定義などを統一することで、国内でのアクセス解析を多くの人が共通の認識のもとで行える環境作りとしている。

今回の発表は、「ページビュー」「訪問(のべ訪問者数)」「ユニーク訪問者」「ページ滞在期間」の4つと、「データ収集方法の明示」に関するもの。


この中の、「ページビュー」と「ユニーク訪問者数」について、私自身、過去に当惑したことが多々あった。

10年近く前の話になるが、この前述の2つのキーワード。定義が明確でなく、「セッション」「ヒット」「トップのページビュー」「全体のページビュー」といったものの認識が、クライアント様や周囲のメディア媒体の担当者、プロダクション企業などの間でバラバラのため、どれが正しい数値を表しているのか、混乱することが多々あった。

インターネットは、従来のマスメディアと比較して、結果数値が測定できるツールとして認識されている。
しかし、こうした「指標」そのものの基準がばらばらでは、その意義そのものが体をなさない。

アクセスログだけでなく、企業活動において蓄積した各種「データ」という結果情報をきちんと評価分析するためには、そもそもの評価基準、分析する基準、これをまず先に整理する必要があるのだ。