2009年11月5日木曜日

とことん、食を楽しんでもらう‼

突然だが、回転寿司の話題。


私も、時々回転寿司店に訪れるが、こちらの市場は、ほぼ大手3チェーンで占められているらしい。その大手チェーンの3番目、「くら寿司」の話題。テレビで紹介していたので触れてみる。

この「くら寿司」チェーンの社長は、アイデアマンで有名だ。

くら寿司のWEBサイト

会社のスローガンとして、「Food Revolution」を提言し、「食の戦前回帰」、「安心・安全」、そして「楽しさ」を追求することに専念されている。

特に、「楽しさ」を追求することで、現在、特許50件、商標登録99件なんだとか。

具体的な取り組みも、例えば、「皿カウンター水回収システム」というものがある。
これは、テーブルで食べ終わった寿司皿が、カウンター横からそのまま集められ、調理場まで水の流れによって回収されるというもの。同時にカウントされるという仕組み。

これは、ファミリーレストランでは、食べ終わった食器は、適度なタイミングで回収されるのに対して、回転寿司のカウンターでは、回収されず、不衛生ではないか、というのが発想の発端らしい。

この回収する仕組みが、カウンター横の回収穴に、皿を放り込むわけだが、これが子供にとって「楽しい」という意見があり、次に、「びっくらポン」というシステムが生まれたとか。

この「びっくらポン」というのは、このカウンター横の回収穴の上部に、あの「ガチャガチャ」が乗ったようなもの。皿を5枚回収するごとに、「ガチャガチャ」のゲームが出来るという仕組み。
「ガチャガチャ」の中身は、子供たちが喜ぶキャラクターアイテムが入っている。

くら寿司のアイデア事例

最近は、このキャラクターも、ずいぶんと人気を呼んでいるらしい。

くら寿司のキャラクターサイト「回転むてん丸」

こちらのキャラクターは、社員(元は店長を目指していた)が描いているのだとか。


さて、この不況下で売上をあげ邁進しているくら寿司の取り組みであるが、様々な発想に共通して言えるのが、「現場起点」「お客様視点」であるということ。

お客様に安心して、そして楽しんで頂ける、そして現場で拾い上げた「素朴な疑問」から、田中社長は、様々なアイデアを創出されておられるのではなかろうか。


この不況下でも元気のある企業の共通点は、どうやら、こうした所に存在しているような気がする。