2009年12月1日火曜日

解決策は、自ら探す?!

首都圏で鉄道を利用していると、毎日どこかで、人身事故や到着遅延に巻き込まれる可能性が高い。


今日も、JR東日本管内での総武線や京浜東北線、湘南新宿ラインなど複数の路線で遅延が発生していた。
首都圏は、複数の路線が関係し合っているため、一つの路線に問題が発生すると、たちまち複数の路線に影響してしまうのだ。

そうした時に、いつも気になるのが、車内や駅構内のアナウンス。

「◯◯線は、人身事故のため、ただいま運転を見合わせています」やら、「◯◯線は、信号トラブルのため、◯◯分の遅れが出ています。」といった具合い。


基本的には、現在発生している状況説明だ。

たまに、その状況説明も、ままならなかったり、車内と駅構内とで、食い違う場合もたまにある。


さて、情報の受け手である乗客にとって、こうした現在の状況説明の情報は、事態を把握するために、まず第一に欲しい情報だ。「何が起きているのか」という不安や苛立ちを抑えるためにも、状況を説明することは重要だ。

で、その後。。。

乗客が欲しい情報というのは、「次に、どうしたらよいか」という解決策だ。


「どの路線は、通常どおりなのか」とか、「どうしたら迂回が出来るのか」というアドバイスが欲しいのだ。
路線図や周辺地図が頭の中に叩き込まれている人は、問題ないと思われるが、初めて訪れている人、電車に不慣れな人にとっては、こうした際に解決策が無いと、途方に暮れてしまう。


こうした「解決策情報の提供」という視点では、車内や駅構内のアナウンスのタイミング、情報量、そして各種インフォメーション端末での情報提供力は、まだまだ未熟に感じられる。

情報ツールの多様化が進む一方で、こうした突発的に発生した状況に対して、その状況を解決する方法、対処法などの情報提供の仕方は、まだまだ発展の余地が沢山あるように思える今日この頃だ。