今、シェアハウスなるものが増えてきているらしい。
今朝のNHKの経済番組で特集されていた。
シェアハウスは、ルームシェアとも言ったりするが、一つの家や建物に、赤の他人が共同で生活するスタイルのことだ。
私自身、アメリカでシェアハウスというライフスタイルを楽しむ知人もいたが、最近は日本でもこうしたものが広まってきているようだ。
また、そうした物件ばかりを扱う不動産会社もあらわれているようだ。
テレビでは、女性用シェアハウス物件のみを扱う女性社長がゲストとして出演していた。
■東京ガールズ不動産
こちらの女性社長、自身の年齢も若く、自らも内装やインテリアを手掛け、居住する女性と同じ目線でリフォームしたうえで、シェアハウス物件を提供しているのだそうだ。
こうしたシェアハウス物件であるが、住み手がつかない中古戸建てや、福利厚生施設見直しにより手放された社員寮などを、再生する形で提供している。
一方、住み手も、ワンルームマンションよりも、家賃を抑えられる他にも、開放的な空間を得られる等のメリットがある。
また、一人で居住していないため、「温もりを感じられる」とか、「仕事以外の交友関係が広まる」といった無形部分のメリットも、居住者からの声としてあるのだという。
昔の日本には、こうした共同生活もあったようだが、最近では「個」が中心。
「隣の住民も良く分からない」というような、周辺との関係も希薄になる一方で、こうした「つながり」「絆」「温もり」へのあこがれが増えてきているのかもしれない。
日常生活を通しながら、フェース・トゥ・フェースでの、居住者同士のダイレクトなコミュニケーションによって、こうした「つながり」「絆」「温もり」が生まれてくる。
「名前もわからない」「顔もわからない」人とのコミュニケーションが、インターネット技術によって増える一方で、「血の通った」コミュニケーションの大切さが、今、もう一度見直されているのだろう。