秋田県羽後町(うごまち)。
ここが、今、面白い方法で町おこしをしているのだそうだ。
その町おこしの方法とは、「美少女キャラ」。
昨日のNHKクローズアップ現代にて特集されていた。
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美少女キャラのイラストをベースに、お米の「あきたこまち」、地酒など、地元特産商品の開発から、イラストコンテストなどのイベントを開催し、町おこしをしているのである。
■町おこしin羽後町
■(株)スタジオいなご…美少女イラストの企画制作している会社
発起人は、20代の青年。この町の出身で東京に上京後、自分の故郷を何とかしたいという熱い想いから、このプロジェクトを立ち上げたのだとか。
こうした美少女キャラを好む多くの若者が、この町に押し寄せている。
もともと、こうした美少女キャラを目当てに訪れていた若者たちが、最近では、都会では見ることのできない日本の原風景に惹かれて訪れているのだそうだ。
さて、この番組で印象に残ったのが、「地元の若者」のインタビューでの言葉。
地元の若者曰く、こうした多くの若者が、自分の生まれ育った田舎町を都会からわざわざ大挙して訪れるのを見て、「自分の生まれ育った所に、こんなに誇れる場所があったのだと、改めて発見させられた」とのこと。
「自分の生まれ育った、こんな田舎町なんて…」という、自虐的な思いが、彼らによって心を動かされたのだ。
そんな地元出身の若者も、今では、彼らと力を合わせ、イベント運営のサポートや、新商品開発の交渉に奔走している様子。
自分たちの「良さ」、「強み」というものは、なかなか自分たち自身で把握することは難しい。
第三者に客観的に評価してもらったり、自分自身の立場が変わって、初めて認識できるものだ。
「日本の良さ」というものも、実は、海外に身を置くことで、初めて気付いたりする。
日常生活当たり前になっていることなどが、突然海外で不便な状態に陥ったときなど、初めて、その当たり前を改めて感じたりする。
「自身を客観的に認識する」というのは、日常だけでなくビジネスにおけるコミュニケーションでも重要なことだ。
「視点を変える、相手の立場になり切る」という習慣を、日ごろから意識しておくことが、重要だ。