2010年1月5日火曜日

大人の教科書・・・。

いま、写真のような大人の教科書が売れているらしい。


 

画像をご覧になって思い出された方も多いだろう。

そう、高校の日本史、世界史の教科書の表紙に似たこの書籍、中身も教科書のようなレイアウトになっている。我々が高校時代に使用していた山川出版社からの出版されている。

こちらの書籍、ジャンルとしては「歴史もの」に入るらしい。通常の発売部数が1万部程度のところ、現在4万部を超えているのだという。

他にも、科学系雑誌や数学をテーマにしている書籍も売れているらしい。

さて、何故、このような本が売れているのだろうか。


今朝、NHKニュースで取り上げられていたのだが、インタビューでは、昔を懐かしながら振り返って勉強し直してみたいといった声が聞こえた。


テレビのインタビューの声は非常に同感なところだ。しかし、情報の目利きとしての私が思うに、視点を変えてみてみると、中学・高校の時代の「勉強」というものの捉え方が違うと、もう少し教科書に対する見方が異なっていたのかなと、ニュースを見て思うのだった。

つまり、中学・高校の勉強は、正直、「受験」というのものがゴールとなっており、何故それを学ばなければならないかということを、真の意味で考えることは皆無だった。また、周囲からも、受験以外のその先にあることを、示されることも無かった。つまり、受験のための勉強になってしまっていた。

こうした教科書的な書物のニーズが出てくるのは、大人になった現在、社会経験を積み重ねながら、その先のゴールというものがその社会経験から見えた上で、再度学んでみたいというニーズが生まれるからであろう。


何かを学ぶ上で、「ゴール」が見える、見えないで、その「学ぶ」という行為のプロセスや結果が大きく変わってくる。また、大きくブレることにもなる。

新しい年度も始まったばかり。

政治面でも、年頭所感も発表された。
経営者にとっては会社の目標、個々人にとっても新しい年としての目標。それぞれ立てられているだろう。

こうした節目を機会に、目標を見つめてみるのは、大切な事だ。