とある番組でこの鎌田先生を特集していた。
■諏訪中央病院
■鎌田實氏オフィシャルサイト
この鎌田先生は、いくつか書籍を出版しているが、その一つに『言葉で治療する』という書籍がある。
この鎌田先生は、現在の医療現場で、医師と患者の間の問題は、コミュニケーション不全にあると書籍でも指摘している。
テレビでも、患者への接し方を放映していたが、高齢者患者に対して、積極的に声かけをしたり、患者の目線まで姿勢を下げて話たりするなど、全てが患者第一の姿勢。
諏訪中央病院は、過去、脳卒中患者が非常に多かったらしい。そこで、単なる治療を行うのではなく、地域住民に対して、脳卒中という病気について対話を通して理解を広めながら、患者数そのものを減らす取り組み等も行ったという経緯があるとのこと。
つまり、地道なコミュニケーションの蓄積だ。
そうした取り組みに対して、医学生の研修先としても、一般の大学付属病院よりも多くの希望者数が殺到しているのだとか。
ところで、この鎌田先生のスタンスはこうだ。
「患者は戦友」。つまり病気に対して、一緒に闘おうということだ。
「それには、信頼、安心、納得が重要。先生と患者という上下関係を潰したい」とのこと。
そうした関係を築くためにも、コミュニケーションを重視している。
「言葉」や「態度」は、人間心理に対して非常に影響力があるものだ。
ビジネスにおいても同じだろう。
人が元気になる、ならないも、「言葉」やその人の「態度」一つで大きく変る。
経済が疲弊している今だからこそ、明るく元気な会社、部内、チームにするためにも、そして 個々のモチベーションを上げるために、普段使っている言葉、態度を見直してみるということも大切なのだろう。