2010年1月6日水曜日

「団結」と「口出し」!?

昨晩のBSフジPrimeNewsで『どうなる?通常国会&参院選 2010年の政治に望むこと』というテーマで放送されていた。

その中で、政治学者であり政策研究大学院大学教授の飯尾潤氏がゲスト出演。番組後半で、「2010年の政治に望むこと」としての提言として、次のようなキーワードを言っていた。

それは、

「団結」と「口出し」
「団結=報・連・相」、「口出し=参加」

政治家と有権者に対しての提言であった。

まず、前者の「団結」とは、政治家同士での団結。

つまり、政府与党、政府内、政務三役での団結が欠けているのではとのこと。政府与党内、政府内、政務三役同士の中での「報告・連絡・相談」というものが、どうも欠けており、団結力も無いのではとのこと。これは与党も野党も状況は同じであるとか。

一方の、「口出し」とは、有権者に対しての提言。

つまり有権者の参加というものが必要とのこと。今までのような、「お任せ」ではだめで、「どうして欲しい、どうしたい」を積極的に言わないといけない。政治家が何とかするだろうは駄目である。誰かが叶えてくれるという考えを有権者は改める必要があるだろうという提言である。つまり、そうした時代の変化でもあり、分岐点に差し掛かっているというのだ。

非常に納得したが、これは何も政治だけではなく企業内でも同じなのではと思ったりする。

まず、「団結」。
会社というものは、個人事業を除き、チームにより事業を営んでいる。個々の得意分野の力を結束して運営しているのだ。それを上手く取りまとめているのがリーダーである経営者。

ベンチャー企業では、よく「リーダーシップ論」が議論されることもあるが、そもそも「リーダーシップ」はリーダー1人で成り立つものではない。支える側がいて初めて成り立つ。つまり「お任せ」では成り立たないのだ。

お互いのことを良く知り、お互いを認め合い、信頼し合い、意見を出し合い、同じ目標に向かって力を出し合ってこそ、強い組織が出来上がる。当たり前のことだが、なかなか難しいのも現実。

そこを上手く潤滑油として必要なのが、コミュニケーションだ。
今、そのコミュニケーションそのものが、様々な要因で減っているのではと懸念する。

「間違った」ITツールの使用法、「変な」成果主義による秘密主義、人材の流動(リストラなど)による団結力低下、福利厚生の削減、「飲み会」の減少などなど。。。


番組では、政治への提言というキーワードではあったが、現代の日本全体にも言えることではないかと思ったのだった。