2010年1月26日火曜日

「ボケ」と「突っ込み」に潜む、大切なもの。。

関西のコミュニケーション文化には、「ボケ」と「突っ込み」というものがある。
多くの方が、吉本の芸人のおかげで全国区になり、ご存じのことだろう。

この「ボケ」と「突っ込み」というものであるが、私個人的には、コミュニケーション学的に、非常に重要な要素を保有しているのではと思ったりしている。

「ボケ」と「突っ込み」の中の、特に「ボケ」の部分だ。

「ボケる」という行為は、相手に対して、「突っ込んでもらうための隙を作る」ということが必要だ。
つまり、相手に対して、心を開き、更に、相手が突っ込んでもらえそうな形で心を開かなければならない。つまり、相手の立場になり、相手のことを知らないと、「正しいボケ」は行われないのだ。


ここに、コミュニケーションにおける重要な要素があるのだ。

つまり、「心を開く」ということと「相手の立場になり、相手を知ること」ということだ。

ビジネスにおいても、お互いに良い関係を築くには、まず、相手のことを知らなければ始まらない。
そのきっかけは、どちらかが、心を開かねば、いつまでも詮索し続け、疑心暗鬼になってしまうだけだ。

心を開くには、それ相応の勇気も必要だ。しかし、この初めの第一歩が、大きく踏み出せるか否かで、そのごの関係構築にも影響すると私は思う。


たかが、「ボケ」と「突っ込み」。

しかし、関西人の私にとっては、コミュニケーションの視点で考えると、非常に価値の高い文化的な財産なのではと思ったりする今日この頃だ。