2010年1月28日木曜日

相撲界も、現場主義が必要か?

日本相撲協会の理事選挙、今日、立候補者が決定した。
定員は10名のところ、立候補者が11名となり、投票が実施されるというのだ。

「慣例」に倣うと、一門ごとに事前に決められた定員枠を調整して、選挙に臨むため投票が行われない。そんな中、二所ノ関一門である貴乃花親方は、他の親方2名の定員枠の中、どうしても理事選に出馬したいということで、立候補した。


貴乃花親方曰く、「現状の相撲界を改革したい!」と理事選に出馬。

具体的な改革案が述べられないものの、今日のニュースで、「弟子たちを育てる」ことに対して触れていた。

奇しくも、横綱朝青龍の不祥事事件の報道。
何となく、貴乃花親方が改革をしたいという問題点が、伺える。


貴乃花親方が理事選に出馬することに反対する親方も、多いとのこと。それは、今までの慣習をきちんと守りたいというところからだろう。


しかし、恐らく、親方としては経験の浅いながらも、「現役力士や土俵に近い」、言い換えると「現場に近い」貴乃花親方が改革しなければならないと、問題提起している点は、見逃されるべきではないことがたくさんあるのではないだろうか。

相撲は国技。長年の伝統を守るべきところは守ってほしい。しかし、一方で時代の変化で変えなければならない、ならざるを得ないもの、などもあるだろう。それは、第一線の現場に一番ヒントが隠されている。

来週、投開票があるが、様々な不祥事なども起こさないためにも、理事会全体がもう少し現場に目を向ける必要があるのかもしれない。そういう意味では、貴乃花親方のアクションにエールを送りたい。

ところで、本論から外れてしまうが、立候補者名簿への届け出。すべての親方が毛筆の自署で記入していたが、皆、字が素晴らしく上手いのに驚いた。。。