2010年2月14日日曜日

日本と「縁」がある、オリンピックの意外なエピソード

バンクーバーオリンピックが開催されて、2日目。
さて、今日も昨日に引き続きオリンピックネタで。


セレモニー好きの私であるが、昨日は、再放送含めて、毎度のごとく今回も開会式に見入ってしまった。その中で、いつもジーンと来るシーンがある。それは、オリンピック旗の掲揚シーン。

この開会式での掲揚、そして閉会式での降納の際に、必ずオリンピック賛歌(Olympic Anthem)が演奏される。厳かで、スポーツに対する畏怖の念さえ感じさせられる。

このオリンピック賛歌は、毎回開催国の言葉で歌われるか、ギリシャ語で歌われるのが普通だ。

ところで、このオリンピック賛歌は日本と深い関係があるのをご存じだろうか。

実は、このオリンピック賛歌は、非常に面白いエピソードがあるのだ。


1896年の第1回アテネオリンピックの開会式で演奏されたものの、その後、楽譜が紛失したため、オリンピックでは演奏されていなかったのだ。
その後、1958年にIOC総会が東京で行われる際に、その楽譜が見かり、ホスト国の日本に届けられた。しかし、その見つかった楽譜はピアノ演奏用の楽譜であったため、日本オリンピック委員会がNHK経由で、かの有名な作曲家の古関裕而氏に依頼し、オーケストラ用に編曲されたとのこと。その後、IOC総会の場で、NHK交響楽団がオリンピック賛歌として披露。

当時のIOCは、日本の善意とこの曲に対して感動されたらしく、その後、1964年の東京大会以降、公式の曲として演奏されるようになったというエピソードがあるのだ。


さて、日本は、伝統と文化のある国。こうした、国の背景が、当時のエピソードを作り上げたのかもしれない。

意外なところで、意外なことがあるのだなぁと、このエピソードを知った時に思ったのだった。

伝統として培われた生活の中の知恵から、技術や技、文化・芸術などなど。。

技術発展や文化変遷の中で、大切にすべきものは、今後も大切に伝えていきたいとつくづく思う今日この頃だ。