2010年2月19日金曜日

ナショナルフラッグの上場、最終日。。

明日20日付で、とある会社が上場廃止になる。その企業は日本航空。
今日の最後の売買があったが、取引の終値は1円。

上場会社となって48年目の出来事。

私が社会人となったバブル崩壊後の90年代半ば頃から、証券会社や金融機関など大手企業が倒産することが多くなり、その後も各業界での統廃合などの業界再編がうごめく中、名門企業がこのような状態になることも珍しくない時代になってしまった。


思い返せば、中学校の時に、キャンペーンで当選し家族でハワイ旅行に行った時に使用していたエアラインが日本航空。これが、一番はっきり覚えている私にとっての古い記憶。

当時の私は、客室乗務員が、日付変更線を越えたころに、アロハやムームーに着替え、リゾート気分を演出しながら、非常に丁寧なおもてなしをしていたことを、今でも覚えている。

その頃のテレビでは、深田祐介原作、堀ちえみ、風間杜夫出演の「スチュワーデス物語」(TBS系)が同時期に放映されていたことも覚えている。確か、日本航空が全面協力していた。

と同時に、時を前後して全日空が「ANA」ブランドで、本格的に国際線へ進出。
当時のCMも、未だに覚えている。

そんな時代から四半世紀が経過。

確かに、その間に、両エアラインのサービスの質の格差も無くなって、逆に逆転をしてしまった感も否めない。

しかし、様々な海外のエアラインと比較すると、日本のエアラインのサービスは、今でも非常にクオリティが高いと思っている。特に、アメリカのエアライン等と比較すると、格段に上だ。


そんな中での経営問題。

今、日本航空の人材を獲得したいという動きが、水面下で始っているらしい。その獲得したがっている企業は、外資系アジア系の企業なのだという。

日本航空の「おもてなし」「接遇」のノウハウを、是非自社のノウハウに活かしたいということなのだという。

日本の国内にいると、この「おもてなし」「接遇」というものに対する「価値」というものを、あまり意識しない人が多いと感じるのは私だけだろうか。

この日本の「おもてなし」文化は、世界に誇れる文化の一つだと私は思う。
海外に出ると、いつも、その有難さを痛感することが多い。


せっかくの、我々が誇れる文化資産を、今後も大切にしたいものだ。