2010年3月1日月曜日

メダルの数は、何をあらわす!?

第21回バンクーバー冬季オリンピックが、本日閉幕した。
メダル総数は銀が3つ、銅が2つと、海外で開催された冬季オリンピックで獲得した数としては史上2番目なのだとか。

閉会式では、本ブログでも書いたが、開会式でのアクシデントを上手く使用した演出だった。開会式で、システムトラブルで立ち上がらなかった1本の聖火台。この聖火台、実はコンセントを差し込み忘れていたということで作業員風の俳優がプラグを差し込むという演出。さすが、上手い演出だ。

ところで、今回のメダル数を見てみると


  • カナダ………… 金14 銀7 銅5 合計26
  • ドイツ………… 金10 銀13 銅7 合計30
  • 米国………… 金9 銀15 銅13 合計37
  • ノルウェー…… 金9 銀8 銅6 合計23
  • 韓国………… 金6 銀6 銅2 合計14
  • スイス……… 金6 銀0 銅3 合計9
  • 中国………… 金5 銀2 銅4 合計11

日本代表も銀3、銅2の計5つと奮闘しているが、金が無かったのは残念。

しかし、全体の数を見ると、韓国や中国の躍進ぶりが見て取れる。

韓国フィギュアのキムヨナ選手が、メディアに対してインタビューで堂々と英語で受け答え出来ているのを見ると、海外留学をしているとはいえ、非常にグローバルな舞台で活躍する素地を持った選手が、周辺アジア各国から続々と生み出されているのだろう。

韓国も中国も、両国どちらも、国が主導を取った強化策の結果が実を結び始めているのだとか。

選手強化費用が中国が120億円に対して、日本は27億円。単純比較はするべきではないが、「事業仕訳」でスポーツ強化費用が縮減対象になること自体が、今の現状を顕著に表わしているのかもしれない。

また、今回は競技以外のフィールドでも話題にあがった。

服装の乱れの問題。世論から政治家まで巻き込む問題となった。

代表選手は、選手強化費用のことを知ってか知らなかったのか、自分のスタイルを貫き通すことで、今回の騒動を巻き起こしたのだ。
果たして、国を代表して参加している意識が、あったのか、無かったのか。


どちらも、今の「ニッポン」を顕著に表わしているような気がする。

「人を育てる」ということの大切さ。「人を育てる」ということは、今日明日に結果が出るものではない。

「自分流、自分スタイルのアピール」ではなく、「相手や周囲の支援があっての自分が存在すること」を感じる大切さ。


今回のオリンピックから、我々が学ばなければならないことが、たくさんあるのではないだろうか。。