2010年3月4日木曜日

全体を、立ち止まって俯瞰してみる大切さ

「全体像を俯瞰」してみる大切さ。
ここ数日の私自身の仕事や最近の世間の話題で気にしていること。


例えば、トヨタのリコールの問題。そもそも初動が遅れたことが、事を大きくしてしまったようだ。この初動の遅れは、現在の企業として抱える構造的な問題により起きてしまったのではという指摘がある。つまり、コンピューター化され、さらに分業化され、エンジニア自身が専門職となり、全体の把握が出来ない複雑化した組織構造に起因しているのではという指摘だ。これは、何も、トヨタに限らず、大手企業には多くあることではないだろうか。

「複雑化」は、技術的な要因による「コンピュータ化」「IT化」というものによって、より加速されている。また、人的な側面でも、「人のニーズや思考における価値観の多様性」といった問題。企業で働く、「人材の流動性」などによる「組織力そのものの脆弱性」による、「知恵」「知識」といったものが「混沌」としてしまって、複雑化に拍車をかけているようにも見受けられる。

だからこそ、「現場力」や「可視化」という視点が注目されているのだろう。

ITツールの導入や、オペレーション業務の支援のお仕事をする際に、まず業務そのものをきちんと整備する必要がある。その際には、3つの視点が重要である。それは、業務そのものを遂行する側の視点、業務を受ける立場の視点、そしてそれを客観的に捉える視点。
現場では、多くはこの後者2つの視点が抜け落ちている場合が多々見受けられる。

「そんな余裕等無い!」というのが本音のところだろうが、オペレーション業務の質を上げるためには、この2つの視点は非常に重要だと私は思っている。