2010年2月28日日曜日

「警報」と「注意報」の定義って??

今朝は、先日の船舶の汽笛ではなく、防災サイレンで一日が始まった。

昨日発生したチリの大地震による津波に対する津波警報発令を伝えるサイレンと防災無線だ。昨晩のニュースで、恐らく警報か注意報が発令されると思っていたが、案の定、発令されたのだった。

今、ブログを書いている発令から約10時間経過した現在でも、太平洋沿岸に警報・注意報が出ている。今日一日、交通機関も乱れていた。


ところで、今日は、17年ぶりに「大津波警報」なるものが発令された。
この「大津波警報」というもの、あまり聞きなれないので少し調べてみた。

すると、津波に関するアラート情報としては、3段階決められているようだ。


■大津波警報…高いところで3m以上の津波(発表される津波の高さは3m、4m、6m、8m、10m以上の5種類)

■津波警報…高いところで1m〜2m程度の津波(発表される津波の高さは1m、2mの2種類)

■津波注意報…高いところで0.5m程度の津波(発表される津波の高さは0.5mの1種類)


つまり、津波の高さの程度により、「大津波警報」「津波警報」「津波注意報」と区分されているのだ。

ここで気になったことが一つ。
日々の天気で発表されている「警報」「注意報」との違いである。

早速、気象庁のWEBサイトで調べてみると。。。

津波警報・注意報、津波情報、津波予報について

警報・注意報の種類


やはり、根本的に定義が異なっていたのだった。
「津波警報、津波注意報」と、一般的な大雨等の警報・注意報とは分けて定義をしているのである。

ちなみに、警報とは、重大な災害が起こるおそれのあるときに警戒を呼びかけて行う予報。「大雨」「洪水」「大雪」「暴風」「暴風雪」「波浪」「高潮」の7種類。注意報とは、災害が起こるおそれのあるときに注意を呼びかけて行う予報。「大雨」「洪水」「大雪」「強風」「風雪」「波浪」「高潮」「濃霧」「雷」「乾燥」「なだれ」「着氷」「着雪」「融雪」「霜」「低温」の16種類とされている。明らかに、津波情報とは異なる。

「注意報」と聞くと、日頃の大雨注意報や雷注意報の感覚で過ごしてしまいがちだが、「津波注意報」は、単に波の高さが低い予想ということだけであるので、地形的要因により場所によっては、非常に高波にあってしまう危険性をはらんでいる。

甘く捉えていると、非常に危険である。注意報だからと言って、入り組んだ海岸で釣りなどしていたらとんでもないことが起きかねない。


同じ「警報」「注意報」という言葉を使用しているが、定義がそもそも異なるので、情報としてとらえる際に、その認識を考えなければならない。

特に生命に関わる情報である防災情報であるからこそ、こうしたところをきっちりと押さえておかなければならないと思うのである。