2010年3月8日月曜日

過去の失敗を、今後に活かすということ。。

今日で、とある大きな事故からちょうど10年がたった。
その事故とは、営団地下鉄(現:東京メトロ)日比谷線の脱線衝突事故だ。

現場となった中目黒駅近くの慰霊碑で、本日、犠牲者を追悼する催しがあった。

この脱線衝突事故は、一方の電車が対向の線路にはみ出して起きたもの。

中目黒駅の日比谷線の恵比寿駅側の線路は、勾配のある急カーブが続いている。
一度、この場所を乗車したことのある方は経験したことがあると思われるが、この場所を通過する際に、車輪がレールに軋(きし)む音が激しいことに気付くであろう。
それだけ、急カーブな所なのだ。

そうしたカーブの所で、レールに対して車輪がせり上がり、脱線してしまった所に対向列車とすれ違い、脱線してしまったのだ。

この事故を教訓に、脱線防止のレールの追加、せり上がり軽減のための潤滑油塗布機器の追加など、いくつかの対策が実行されたとのこと。


人間は、失敗から学ぶことによって成長する。企業も同じだ。

失敗情報を、単に責任の追及に終わらせるのではなく、なぜ起きてしまったのか、原因を丁寧に分析し、次に起きないようにするにはどうしたら良いのか、徹底的に解明することが大切だ。

更に、こうした失敗情報を、ある一部の人間だけで管理するのではなく、出来る限り多くの人間で共有することで、次の失敗を出来る限り喰いとめることにも繋がる。


さて、東京の鉄道は多くの会社が乗り入れて運行されている。
だからこそ、今回の事故の教訓での対策も、一つの鉄道会社での対策ではなく、業界をまたがっての情報共有と安全対策を行うことが、犠牲になった方々へのご冥福を祈るためにも、実行されることが期待される。