2010年3月9日火曜日

「安心・安全公共コモンズ」の実証実験

総務省が推進する、行政機関からの災害情報を円滑に伝達するシステム、およびシステムの共通化プロジェクト、「安心・安全公共コモンズ」の実証実験の様子が昨日のニュースで紹介されていた。

この「安心・安全公共コモンズ」とは、市区町村、交通機関、電気・ガスなどのライフライン事業者などから、全国の防災・地域情報を収集し、テレビ・ラジオ等のマスコミ、パソコンや携帯電話などのインターネットインフラ、街のサインボードに至るメディア等の公共メディアに配信する情報基盤づくりである。


■総務省:地域の安心・安全情報基盤に係る実証実験の実施



従来のこうした情報は、多方面から多様な情報が発信され、さらに多様なメディアが情報を発信し、我々生活者が情報を受け取るという仕組みになっていた。今でもそうなっている。

これを、データの収集・配信の機能のフォーマット化、情報形式のフォーマット化し、それらを授受する災害情報基盤システムを構築するというのが趣旨だ。

これらの実証実験が、テスト地域で行われているのだ。

例えば、テレビに映し出される「テキスト情報」の災害情報テロップ。
これも、現在は各社別々であり、様々な表現がされている。

こうした災害情報も、情報元である市区町村等で、決められたテンプレートフォーマットに情報を入力することで、そのまま瞬時にテレビ側でも放送されるようにしようとする試みが行われているのだ。


さて、このテンプレートフォーマット化というものは、我々のビジネスにおいても良く使われる。お問い合わせ・苦情受付から業務報告、各種監査・診断等においても、決められたフォーム(書式)を用いる。

これは、「集めなければならない情報」に対して、情報を発信する側によって、表現の違い、内容のブレ、量の多少を偏重を防止するために用いるものだ。

幅広い自由な視点で情報を求める場合と、焦点を絞って情報を集める場合とで、その手法を変えることによって、情報収集の効果が変わってくる。

身の回りの、情報収集する各種ツール類。
現状、どうなっているのか、今一度点検してみるのも、たまには良いかもしれない。