2010年3月18日木曜日

お互いが気持よく生活出来る、「場」づくりとは。。

「幼老統合ケア」という言葉がある。
子供向けの施設と高齢者向けの施設を同居させ、高齢者へのケアと子供の保育を一緒に実施するという試みだ。

お年寄りは、子供たちから「元気なエネルギー」によるケアを得て、子供たちは、お年寄りから「人としての温もり」を得ることが出来、それぞれがケアをし合うというものである。

保育士が注意しても聞かない子供が、お年寄りには従ったり、お年寄り自身が子供たちと触れ合うことで病気がちな人が元気になるなど、今までもいろんなメディアで紹介されていた。

今日、とあるテレビ番組で紹介していたのが、東京都江戸川区にある江東園の様子を紹介していた。

社会福祉法人 江東園


0歳児から101歳のお年寄りまで総勢207人が一緒に生活している。
こうした老人福祉施設と保育園と併設することになったのは、いろんな人がいる社会を作りたいという理念がきっかけだという

ところで、こうした老人と子供たちが施設で上手く生活し、上手く交流させるために、職員であるルールを決めているのだとか。

そのルールとは、次のようなもの。

・職員(保育士・ヘルパー)同士の情報共有をしっかりとする
・お年寄りへの言葉づかいへの配慮
・お互いの生活リズムを大切にする

こうしたルールをきちんと守り、運営しているのだとか。


さて、このルール。企業にも応用出来るのではないだろうか。

・部署間同士の情報共有をしっかりとする
・お客様への心遣い、仕事の先輩に対する敬意と言葉づかい
・他部署や他人のことをお互いに良く理解し、お互いの業務を配慮する

このような感じに置き換えられるのではないだろうか。


この3つに共通するキーワードは「コミュニケーション」。

コミュニケーションは、ビジネスでもプライベートでも、人間として生活するにあたり、無くてはならないものだ。

コミュニケーション、日本語に言い換えると「情報伝達」。
情報を伝え達する行為だ。

情報を伝えても、達していなければ、コミュニケーションは成り立たない。
きちんと情報を受け手に伝達させるためには、どうしたらよいのか。
情報の発信側が、常々情報の受け手の立場に立って考えることが重要なのであろう。