最近、テレビで気になっているCMがある。
それがこれ。。
気になっているといっても、良い意味ではない。批判的な意味でだ。
「ヒマラヤほどの、消しゴム一つ。。。。」と、女優宮崎あおいがアカペラで歌い始めるこのCM。
この歌は、ロックバンドTHE BLUE HEARTSの「1001のバイオリン」という曲だ。
さて、私がこのCMを見たときの第一印象。
『おっ、「宮崎あおい」だ。』
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『「earth music ?」。。ブルーハーツのカバーアルバムでも出したのか??いや違う。。』
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『「ヒマラヤ」、「ecology」、地球環境保護の啓発CM??公共広告機構、ACかっ??。。いや違う。。』
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『一体、何のCM?(そう思った瞬間には、既にCMは終了。。)』
URLも無く、キーワードは、「earth music & ecology」のみ。
インターネットで調べると、アパレルブランドのCMだったのだと、そこでようやくわかる。
そもそもこのCMは、誰に向け、どのような目的で作られているのか。
既に、「earth music & ecology」というブランドを知っている人向けのものなのか。
私には、宮崎あおいファン向けのプロモーションビデオとしか映らなかった。
このブランドを知らない人間には、最後まで何のCMなのか分からないと思う。
テレビのCM効果の低下が叫ばれているが、確かに若者のテレビ離れもその一因かもしれない。
しかし、CMの内容そのもののクリエイティヴにも、問題があるのではないだろうか。
効果が出ないと指摘されるCMほど、タレントに頼りすぎ、コンピュータグラフィックに頼りすぎ、制作側の自己満足、情報の詰め込み過ぎ等の傾向があるような気がする。
昨日のBlogのテーマとも重なるが、テレビ・新聞などの従来の「マスメディア」と呼ばれるメディアは、「露出効果」という視点では、インターネットより今なお、その効果は「勝る」と私は思う。
その効果を上手く使ってこそ、マス広告の本来の効果が表れるのではないだろうか。