2010年3月24日水曜日

現代版「丁稚」で、技を磨く。。。

最近聞きなれない言葉、「丁稚(でっち)」。
職人や商品などの家で滅私奉公し、雑役として使われている少年のことであるが、これを会社の研修制度として取り入れている会社が、先日テレビで紹介されていた。
神奈川県にある秋山木工という会社。

有限会社秋山木工


職人研修制度として、WEBサイトでもきちんと開示されている。
どうやら、ここを卒業した研修生が、どんどん「弟子」として活躍しているようだ。

入社後4年間は寮生活。男女の分け隔ても無く、入社後は丸坊主が規則。それだけの本気になって仕事を学ばなければ一人前の職人にはなれないということだ。もちろん、恋愛関係はご法度とのこと。

早朝早起きし、朝からマラソン。挨拶はもちろん、木工所周囲のゴミ掃除をするなど、木工の技を磨く研修だけでなく、職人としての「心得」を修得することを、非常に重視している。


社長の願いとして、「常に人に気をつかう人であってほしい」というコメントがあった。
これは、お客様が何をして欲しいのかわかる人間であって欲しいというとのことだ。


私自身、「人に気をつかえられるか」というのは、どのような業種、職種であろうとも、日々の生活で、当たり前のことであるし、大切なこと。

モノづくりである場合、製作をしていると、作ることに熱中してしまい、中々お客様の顔が遠くになり見えなくなりがちになる。そうした意味でも、秋山木工の社長の社員教育の方針として、主眼に置かれているのだろう。


仕事をするうえでは、「技」「知恵」、そして今回の「心(ハート)」の3つが揃ってこそ、初めて、正しいスキルの身につけ方が完成するのだと、私は思う。