今日の仕事での打ち合わせで、社内研修についての話し合いを行った。
そこで、教える側と学ぶ側の意識の差についての議論になった。
多くの研修カリキュラムだけでなく、一般の教育分野も含めて、この「教える側」の視点と、「学ぶ側」の視点の両方で考えた場合、「学ぶ側」の視点の議論が、非常に欠けているように感じる。
どんなカリキュラムを組み、どのようなタイミングでどう教えるか。。。
これは、すべて「教える側」の視点。
どうして学ばなければならないのか、どう学ぶのか。。。
「学ぶ側」の視点。
視点を変えてみると、同じようことだが、実は少し違う視点で考えなければならないことが浮き上がってくる。「学ぶ側」の視点の中に、今企業が抱える課題や、新たな人材育成手法などの発見が隠されているのではないかと、私は考えている。
例えば、「学ぶ側」がこれから修得することに対して、どうゴールを設定するのか。どうプロセスを設定するのか。。
自らイメージできるか否かで、その達成確度は大きく変わる。
特にプロセスの設定は、教える側の視点では、学ぶ側にとっての適切なゴール設定は出来ない。
人間は、十人十色。
学ぶ側が個々のキャラクター、能力、スキル、そしてその時の状態によって左右されるからだ。
さらに一番のポイントは、学ぶ側自身が、自分を客観的に把握できるかということである。
自分自身をきちんと理解する。
自分自身はどうあるべきかを常に考えられる。
それがきちんと理解し認識したうえでなければ、適切な目標設定も行えず、無謀な取り組みになりかねないのだ。
自分自身を客観的に把握出来るか否かは、常に「教え育まれる環境を他人に求める」のではなく、「何事にも、自ら学び問う姿勢」から生まれるのだと思う今日この頃だ。