2010年3月27日土曜日

業務は一体、誰のために行っているのか???

今週のニュースを振り返って印象に残ったもの。
それは、民主党の副幹事長をめぐる騒動劇。

ややマスコミが騒ぎ過ぎた感が否めないものの、こうした騒動は大規模な企業でもあるのではないだろうか。

私の率直な感想は、「どちらを見て仕事をするのか」ということ。

今回の騒動は、国民のほうを見て行動する政治家と、上長の顔色を見ながら動く政治家との、対立騒動に見えた。

これは、企業の中でも同様な対立を見ることがある。

お客様のほうを見て仕事をする現場の従業員と、上長の顔色を見ながら動く従業員、特に中間管理職。こうした組織構図は、多々映画やドラマ等でもコミカルに描かれることが多い。織田裕二主演の「踊る大捜査線」も典型例だろう。


現場のニーズは、現場でしかわからない。つまり、お客様のニーズは、お客様に接している現場から集まるのだ。

現場の情報を、正しく、スピーディーに、意思決定する人間に判断材料として伝達するのが、あるべき姿だ。そこに、意思決定する人間の顔色を伺うフィルターが掛かると、正しい情報は伝わらない。結果として、正しい意思決定が行われず不幸な結果に繋がる。


どの職位の人間であっても、どの職種の人間であっても、誰に向かって仕事をしているのかを冷静に見つめて考えることは大切だ。

意思決定が、現場で行えない組織であるのならば、なおさら現場情報が、風通し良くエスカレーションされる仕組みが重要となる。

例えば、現場の失敗情報。多くの場合が、現場からエスカレーションされずに揉み消されてしまう。結果が失敗であったことについて、ついつい責任論に終始してしまうが、本来は原因追究をきっちり行い、同じ過ちを繰り返さないことのほうが重要だ。


これも、誰のほうを向いて仕事をしているのかを考えると、自ずとどうある行動すべきかということが分かるはずだ。


仕事するときの自分自身の姿勢。今一度、考えてみたいと思う。